
この記事は、管理人しかが作品の世界に浸りながら想像力を広げ、思いをめぐらせながら綴ったものです。素人目線の解釈に基づくため、思い込み、勘違い、間違いなどがあること、あらかじめご了承ください。また、感想はネタバレを含みますので、未視聴の方はご注意ください。
『マーダーボット』シーズン1
このドラマのキーワード
- SF・宇宙
- 小説が原作
- 自由
- チームの一員
- ドラマ愛

イントロダクション

作品の導入部分をまとめてみました
【前提】企業リム所有の警備ユニット(クローン人間の組織を有機組織に組み込んだ人型アンドロイド)は神経システムに統制モジュールを搭載し、人を傷つけたり命令に背くことはない。異星探査には企業リムの保険契約が不可欠であり、その契約には警備ユニットの帯同が義務付けられている。


企業リム所有の警備ユニットでありながら、ハッキングで自由意思を得た自称マーダーボット。彼の望みはドラマを視聴すること。廃棄処分を逃れるため統制モジュール下にあるように振る舞うマーダーボットの新しい警備対象は、合成機体やAIも人間と考える「プリザベーション連合」に所属する6名から成る調査隊だった。
一風変わった調査隊はマーダーボットもチームの一員と考えるが、強化人間のグラシンだけは別だった。企業リムを信じないグラシンにとって、その所有物であるマーダーボットも信じることはできないのだ。
統制モジュールへのハッキングがバレないよう注意を払うマーダーボットがグラシンを警戒する中、調査隊のメンバーが巨大生物に襲われる事件が起きる。事件をきっかけに、企業リムが提供した地図に不備があることが判明し、安全なはずの探査旅行は予測不能なものになってゆく。
主要人物



主要キャラの背景は?
主人公マーダーボット


マーダーボット(アレクサンダー・スカルスガルド)
企業リム所有の警備ユニット
一人称は「弊機」
ハッキングで自由を得ているが、統制されているフリをしている
ハッキングがバレることを恐れている
命令に従わないこともできるが、保護本能は強い
アーマーの下は人間そのもの(素顔はイケメン)
再生前の記憶(大量殺人)に悩まされる
アイコンタクトは苦手
無類のドラマ好きで、お気に入りは『サンクチュアリームーンの盛衰』
調査隊


企業リムに属さず、自由と平等を重んじる
「話せばわかる」がモットーの平和主義
異星探査の保険契約のために、破格値の旧タイプであるマーダーボットを選ぶ
調査隊の主要メンバー


メンサー
(ノーマ・ドゥメズウェニ)
プリザベーション連合の惑星理事長
調査隊のリーダー
パニック障害がある
グラシン
(デヴィッド・ダストマルチャン)
プリザベーション連合に加わったのは6年ほど前
強化人間
データシステムとやり取りできる
マーダーボットを怪しむ


画像出典:IMDb
評価
IMDb:7.4
ロッテントマト
平均トマトメーター:95%
平均ポップコーンメーター:82%



のきなみ高評価!
私も大満足!
弊機のドラマ愛に共感です♡
『マーダーボット』シーズン1全話まとめて感想



ここからネタバレ全開の感想です
未視聴の方はご了承のうえお読みください
大絶賛!直球ど真ん中!
すっごく面白かったです!
『マーダーボット』は、私の「好き」が随所に詰まった最高のSFドラマでした。
マーダーボットの心のつぶやきに「くすっ」と笑い、ドラマ愛に共感し、調査隊を守る使命と忠誠心に感動。さらに、マーダーボットに疑念を抱いていたグラシンの正義にホロリとしたり。
スリリングなSF冒険譚の骨太ストーリーの中に、ユーモアと心温まる感動が散りばめられた素敵な物語でした。
マーダーボットの人間性
『マーダーボット』はSFなので、現代とは異なる世界観ですが、人間ではないマーダーボットの人間性は作品の肝。
機械でできたロボットのはずなのに、マーダーボットには「人間らしい感情」があるのです。
「ただドラマを見ていたいだけなのに」という本音はもちろんのこと、「ハッキングがバレたらどうしよう」と焦る気持ちは人間そのもの。
「ドラマを見たい!」という欲求も、「好き」という感情があればこそですよね。


マーダーボットに疑念を抱くグラシンが指摘してましたが、そもそも警備ユニットは感情を持たない機械。無感情が鉄則だとすると、マーダーボットは何かしらの偶然で生まれた変異体なのかもしれません。
マーダーボットはハッキングで自由意志を得たと思ってるようですが、「ハッキングしてみよー」と思いついたこと自体が、ハッキング前から思考を持っていた証拠だと私は考えます。
警備ユニットを製造するシーンがチラリとありましたが、どうやら作業担当者によって出来不出来があるみたいでした。アーマーは画一的ですが、本体の見た目は人間同様に個性を持たせる設計でした。
企業リムが警備ユニットの外見に個性をもたせた理由は分かりませんが、感情や考えはご法度のはずです。企業リムが警備ユニットの異変を見逃しているのは、統制モジュールでコントロールしているというおごりを示唆しているのかもしれません。
変異体として生まれた(と勝手に決めてますが)マーダーボットはドラマを愛する無害なユニットでしたが、同じような変異体の中には暴力的な感情を持つ者もいるかもしれませんよね。
今回、調査隊のおかげでマーダーボットは本当の自由を得たわけですが、警備ユニットの中に不良品(変異体)が存在することを知った企業リムはどうするでしょう。想像が膨らみます。
必見!『サンクチュアリームーンの盛衰』
本編と密接にからみあう、マーダーボットが愛する連ドラ『サンクチュアリームーンの盛衰』も見どころのひとつでした。
劇中劇とも言える、マーダーボットお気に入りドラマ『サンクチュアリームーンの盛衰』に出演している俳優陣が(個人的にですが!)豪華なのです。特に『エージェント・オブ・シールド』のコールソン役クラーク・グレッグはツボでしたー。あのモジャモジャの風貌を見た瞬間、ぷぷっと吹いちゃいました。
重要度は低いとはいえ、『サンクチュアリームーンの盛衰』は単なるお茶濁しのネタではありません。
マーダーボットは、このドラマから複雑な人間関係や心の機微を学び、それを実践に役立ててるのです。学びとなったシーンをピンポイントに見せながら、本編に反映さえてゆく流れは非常に面白く、巧みな構成でした。
ヒール役グラシンの献身
マーダーボットと対立するグラシンは、作品に深みを与える重要な役割を担ってました、グラシンは、まさに影の主人公と言える存在。
第2話「アイコンタクト」で、グラシンがマーダーボットを追求するシーンがありますが、アイコンタクトを嫌がるマーダーボットに「僕の目を見ろ!」と命じるグラシンの陰湿さは天下一品。グラシンに追い詰められるマーダーボットでさえ、心の中でグラシンの尋問テクニックを褒めておりました。
さらに、マーダーボットに対する疑念だけでなく、調査隊に馴染めない不器用さもグラシンの見どころでした。メンサーへの密かな想いもありました。そして、帰還後に明かされる彼の素顔。
ヒールだったグラシンがマーダーボットのために行動するシーンは、クライマックスにふさわしい心を揺さぶるストーリーでした。
まとめ
「ここが好き!」を挙げていたらキリがありませんが、いちばんの魅力は視聴者の興味を増幅させながら展開してゆくストーリーだったと思います。
ハラハラ、ドキドキ、ワクワク、そしてウルウル(←これ重要!)
まるで、チームの一員になって冒険しているような楽しさがありました。
帰還後、探査隊の(グラシンの献身もあり!)尽力で、本当の自由を手に入れたマーダーボットは旅立ちます。
彼の愛するドラマのように果てしない宇宙を旅しながら、自分の居場所を見つけてほしい。
マーダーボットの次なる物語を楽しみにしつつ、感想を終わります。



お読みいただきありがとうございました

