海外ドラマ『イエロージャケッツ』シーズン2全話まとめて感想| 森に隠された秘密 墜落事故で遭難した高校女子サッカーチームの過去と現在【ネタバレ有り】

Yellowjackets/出典:IMDb

原題: Yellowjackets/製作年:2021〜(継続中)/話数:9話(シーズン2)/製作国:アメリカ/言語:英語

はじめに

この記事は、管理人しかが作品の世界に浸りながら想像力を広げ、思いをめぐらせながら綴ったものです。素人目線の解釈に基づくため、思い込み、勘違い、間違いなどがあること、あらかじめご了承ください。また、感想はネタバレを含みますので、未視聴の方はご注意ください。

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目次

『イエロージャケッツ』シーズン2

シーズン2のキーワード

ドラマの要素
  • カルト
  • 犠牲
  • 飢え
  • 迫る捜査
  • 友人
過去が壮絶すぎて

イントロダクション

シーズン2の導入部分をまとめてみました

過去。ジャッキーの死から2ヶ月。厳しい冬を迎えたイエロージャケッツの遭難生活は過酷の一途をたどる。雪に覆われた森に獲物の姿はなく、深刻な食料不足から、狭い小屋の中での共同生活は険悪な雰囲気に包まれていく。

そんな中、ショーナは肉用倉庫に置かれたジャッキーの遺体から離れず、夢遊病を発症したタイッサはヴァンに支えられていた。極限状態にいるメンバーは、謎のマークを記し不可思議な力を示すロッティに感化されてゆく。

現在。勘違いからアダムを殺したショーナは、家族を巻き込みながら、容疑者として追い詰められてゆく。妻に距離を置かれたタイッサは夢遊病の再発を自覚する。姿を消したナタリーを探すミスティの前に「市民探偵」のサイトで知り合ったウォルターが現れる。そのナタリーは自殺を図ろうとしたところを、カルトコミュニティを作り上げたロッティの手下に拉致されていた。

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『イエロージャケッツ』シーズン2全話まとめて感想

ここからネタバレ全開の感想です
未視聴の方はご了承のうえお読みください

下降気味のシーズン2

うーん。

なんとなく、雲行きが怪しくなってきました。

シーズン1から引き続き視聴したこともあり、盛り上がっていた気持ちが宙ぶらりん状態。

気持ちが乗らなかった理由は「現在の物語」です。

「過去の物語」の壮絶さに圧倒される一方で、「現在の物語」はいまひとつな印象でした。

予想の斜め上を狙った展開とも言えますが、違和感があったのも事実。

仲間たちがそれぞれの事情を抱えながら、ロッティのカルト施設に集結してゆく件は興味深かったのですが、施設での出来事やそこからの流れが期待していたようなものではなかったです。

ロッティの登場は、まるでラスボスのようでもありましたが、想像していたような計り知れない闇は感じず、肩透かしされた気分でした。シーズン1で、ナタリーに脅されて、死んだトラビスの口座を調べた人が見せた恐怖はいったい何だったのでしょう。

違和感と考察

違和感その1は、シーズン1で強烈な存在感だったナタリーです。

シーズン1では「荒ぶるナタリー」という印象だったのに、ロッティの施設で尖ってた部分が削られて性格が丸くなったみたい。まるで、カルトに洗脳されたかのようで、あんなにこだわっていたトラビスのこともどこへやら。

違和感その2は、タイッサ。

上院選で当選したタイッサが事故を起こした後に姿を消したら大騒動になってると思うんですよ。ナタリー同様に、タイッサも選挙(+妻と息子のこと)はどこへやら状態でした。

そして、ショーナ。

シーズン1の感想で、ショーナとジャッキーの関係性について熱く語ったこともあり、ショーナへの思い入れが強くなってた分、なんだかもうグダグダに思えてしまって。

でも、ショーナに対する違和感は私の勝手な思い込みが原因ですよね。思い返せば、シーズン1でもショーナの理解しがたい部分は示されてました。

短絡的に浮気をしたり、その浮気相手を殺したり。さらに、友人ナタリーのお金を奪ったままにしたり。(奪ったのはジェフだけど)

理解しがたいショーナの行動や考えは、やはり遭難時の体験があるからなんでしょうね。親友の死、死産、と悲劇が続いたあの時、心が限界に達してしまったのかもしれません。あの時のショーナの心の中は、悲しみや苦しみではなく怒りでいっぱいでした。その猛烈な怒りを向けられたせいで、ロッティは死にかけましたものね。

森の存在についての私見

登場人物に対する違和感について書いていて、ふと気付いたのですが、いま感じている違和感も『イエロージャケッツ』の謎の伏線なのかもしれません。

彼女たちの本質を変えたもの。

ロッティが執着している森に潜む存在。

オカルト的なストーリーに進んでゆきそうな気配はありますが、予測できません。

思うに、「森の存在」は、生き延びるために仲間を喰らうという選択をした彼女たちの究極の言い訳のような気がします。

自分の意思ではなく、森の存在が求めるからそうした。そうしなければならなかった。という言い訳。

その言い訳があるおかげで、罪悪感や嫌悪感に苛まれることなく生き延びられたのではないでしょうか。

「森の存在」を受け入れなかったベンは妄想の世界に逃げ込み、カルト化してゆく彼女たちに恐怖してましたよね。

そして、ミスティに対して過去と現在で違和感がない理由は、その言い訳は必要なかったからかなーと考えています。もともとソシオパスの気質を示していたミスティにとって、道徳的な縛りはなかったように思うのです。

まとめ

シーズン1のノリノリだった感想から一変、シーズン2は愚痴だらけの感想になってしまいました。

あーだこーだと文句を言いつつ、シーズン3を楽しみにしている自分がいます。

特に「過去の物語」は、ますます過酷(&過激)になること必至ですよね。小屋を放火したベンは追われる身になるでしょうし、精神状態も極限に達しそうです。ベンと信頼関係がありながら、カルト化する仲間たちのリーダーになったナタリーも変わってしまうのでしょうか。タイッサが言っていた「ナタリーには恩がある」理由が明かされるでしょうかね。

「現在の物語」での注目は、シーズン2から登場したミスティのボーイフレンド(?)、ウォルターです。この人の行動は意味不明なばかりか、あまりに不気味。さらに、反発しながらも母ショーナの世界に踏み込んでいくキャリーが不安要素になりそう。

次シーズンあたりから、謎を回収しつつ納得できる結末への道筋を見せてほしいなーと願いつつ、私の感想を終わります。

お読みいただきありがとうございました

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