海外ドラマ『ハイ・ポテンシャル』シーズン1全話まとめて感想|異彩放つ高IQシングルマザー モルガンの事件簿【ネタバレ有り】

High Potential/出典:IMDb

原題: High Potential/製作年:2024〜(継続中)/話数:13話(シーズン1)/製作国:アメリカ/言語:英語/主演:ケイトリン・オルソン

はじめに

この記事は、管理人しかが作品の世界に浸りながら想像力を広げ、思いをめぐらせながら綴ったものです。素人目線の解釈に基づくため、思い込み、勘違い、間違いなどがあること、あらかじめご了承ください。また、感想はネタバレを含みますので、未視聴の方はご注意ください。

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目次

『ハイ・ポテンシャル』シーズン1

シーズン1のキーワード

ドラマの要素
  • IQ160
  • 捜査コンサルタント
  • 相棒
  • シングルマザー
  • 失踪した元夫の謎
とってもカラフルなモルガンワールド

イントロダクション

シーズン1の導入部分をまとめてみました

苦しい家計をやりくりしながら3人の子供を育てているシングルマザーのモルガンは、ロス市警で夜間清掃員として働いている。

ある夜のこと。偶然目にした事件ファイルの間違いを正したことから、モルガンの生活は一変する。重犯課の刑事たちが「容疑者」として追っていた人物は、モルガンが指摘した通り「被害者」だったのだ。

モルガンの特異な「認知能力と知的想像力が高く写真記憶ができる」才能を知った重犯課を仕切るソトは「常勤のコンサルタント」として働くことを提案する。モルガンがオファーを受ける条件にしたのは、15年前に失踪した長女の父親ローマン・シンキエラの捜索だった。

上司ソトの指示で、不承不承モルガンを相棒にした堅物刑事カラデックは、常識破りのモルガンに反発しながらも、徐々にその才能を認めるようになる。

主人公モルガンの背景

モルガンってどんな人?

High Potential(モルガン)/出典:IMDb

モルガン・ギロリー
(ケイトリン・オルソン)

家族について

ティーンエイジャーの長女(15歳)を筆頭に3人の子供を育てるシングルマザー

別れた夫ルド(長男と次女の父親)とは良い関係で、仕事のときはルドが子守を担当する

長女の父親ローマン・シンキエラは、15年前に娘のおむつを買いに行ったまま失踪した

父親もHPIで、モルガンの長男もHPI

他人を見下す父の言葉を真に受けたことから辛い子供時代を送る

HPIについて

生まれながらのHPI

モルガンにとって、生き辛さを伴うHPIはギフトではない

小さな問題が気になる

ミスを見かけたら正さないと夜眠れない

心を制御するのが苦手

仕事も人間関係も会話も長続きしない

強迫観念がある

捜査能力について

認知能力と知的想像力が高く写真記憶ができる

些細なことを見逃さない

状況証拠をすばやく組み立てる

評価

IMDb:7.6

ロッテントマト
平均トマトメーター:96%
平均ポップコーンメーター:81%

異彩を放つコンサルタントが事件解決!
モルガンの頭脳に惚れました♡

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『ハイ・ポテンシャル』シーズン1全話まとめて感想

ここからネタバレ全開の感想です
未視聴の方はご了承のうえお読みください

※この記事は、オリジナル版のフランスドラマ『モルガン 天才捜査コンサルタントの殺人事件簿』との比較はしておりません。

王道の凸凹コンビ誕生!

堅物刑事と頭脳明晰&個性的なコンサルタントという組み合わせが絶妙で、これは観て正解!面白かったです!

まるで噛み合わないふたりが違いを乗り越え、信頼するパートナーになってゆく過程を見るのは大好き。凸凹コンビのモルガンとカラデックのやり取りに、すっかり心をつかまれてしまいました。

王道路線ともいえる関係性は、私の“感動のツボ”にドンピシャでした。単純かもしれないけれど、そこが良いのです。

モルガンの魅力

この作品を牽引するのは、兎にも角にも主人公モルガンの個性でした。

シーズン1は作品の序章。モルガンの特異な才能や個性を見せて、視聴者の心をつかむことが重要です。モルガンその人が受け入れられなかったら、たとえフランスドラマのオリジナル版がヒットしてたとしても、シリーズ継続は難しい。世知辛いけれど、厳しいのは事実です。

モルガン劇場と言ってもいいほど彼女を全面に出してる内容でしたが、モルガンが悪目立ちせず好印象だったのは、彼女の人間性が鍵だったように思います。

モルガンって、普通の人なんですよね。

もちろん天才的な頭脳も、HPIという特別な才能もあるけれど、人としての感性は一般人と同じ。というか、むしろ繊細。他人を見下したり、傲慢に振る舞ったり、周囲を不愉快にさせることは一度もありませんでした。ウンチクは長いけれど、それは必要に応じて説明しているだけなので。

モルガンの本質にある善良さも、共感できるものでした。重犯課のコンサルタントを引き受けたのも、被害者や遺族を助けたいという思いに突き動かされたからのように感じます。報酬や、失踪した元夫ローマンを捜す件もあるでしょうが、根本的な動機は人助けだと思います。

天職との出会い

「捜査コンサルタント」の仕事は、重犯課がモルガンという最強コンサルタントを雇えたこと以上に、モルガンにとっても運命的なものだったのではないでしょうか。

「小さな問題が気になり、ミスを見かけたら正さないと夜眠れない」と語っていたモルガンにとって、犯罪捜査はまさに運命の仕事だと思うのです。

会社組織では矛盾や理不尽を受け流さなければならない場合が多々ありますが、事件捜査に必要なことは「正しさ」です。「ミス」を見逃せないモルガンにとって、これはまさに天職!

カラデックの素顔

もうひとりの主要キャラ、カラデックについても少し語りたいと思います。

High Potential(カラデック)/出典:IMDb

堅物刑事なんて書いてしまったけれど、カラデックがモルガンに対して頑な態度をとっていた理由は、過去に署内の嫉妬から罠にはめられた経緯があったからでした。

その出来事で相棒はFBIに去り、ひとり踏ん張ったカラデックの心情を想像すると、素性の知れないモルガンに対して慎重になった気持ちも理解できます。

そういう事情がありながらも、早い段階でモルガンを受け入れたカラデックは懐の深い人だなーと感心しています。

特に、私のお気に入りエピソードでもある第5話の毒蛙を使った殺人事件で、モルガンに命を救われた件あたりから、カラデックは完全にモルガンを信用し、相棒として認めたように思えます。

失踪した夫を捜すモルガンのために一肌脱いだり、モルガンに代わり危険な情報屋に会いに行ったりと、カラデックのモルガンに対する献身を見ていると、自然と彼への愛着が深まります。

まとめ

シーズン1のラストは2つのクリフハンガーで終わり、シーズン2へと続きました。(更新されてよかった!)

クリフハンガーのひとつ目は、モルガンの最初の夫(長女の父親)ローマン失踪事件で進展があったこと。ふたつ目は、ゲーム好きの犯人がモルガンに接触したこと。

ゲーム好きな犯人を演じているのは、私を海外ドラマ沼の住人にしたドラマ『グリム』のニック役デヴィッド・ジェントーリでした。彼を見るのは『グリム』以来なので、嬉しい反面、底しれぬ闇をにおわせる表情に衝撃を受けました。

ジェントーリ氏演じる人物はモルガンに執着しそうなので、シーズン2の目玉ゲストとして大活躍してもらいたいです。悪役だけど・・・。

お読みいただきありがとうございました

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