Netflix海外ドラマ『アドレセンス』ー少年犯罪の余波をワンショット撮影で描くー全話まとめて感想【ネタバレ有り】

Adolescence 出典:rottentomatoes

原題: Adolescence/製作年:2025/話数:4話(リミテッドシリーズ)/製作国:イギリス/言語:英語

はじめに

この記事は、管理人しかが作品の世界に浸りながら想像力を広げ、思いをめぐらせながら綴ったものです。素人目線の解釈に基づくため、思い込み、勘違い、間違いなどがあること、あらかじめご了承ください。また、感想はネタバレを含みますので、未視聴の方はご注意ください。

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目次

『アドレセンス』全話まとめ感想

このドラマのキーワード

ドラマの要素
  • 心理ドラマ
  • 少年犯罪
  • SNSの弊害
  • 家族
  • ワンカット撮影
話題作ですね

イントロダクション

『アドレセンス』はこんなドラマです
作品の導入をまとめてみました

13歳の少年ジェイミーが同級生のケイティ殺害容疑で逮捕された。警察署で所定の手続きが進む中、刑事の助言に従ったジェイミーは取り調べに父親と弁護士の同席を求める。涙ながらに無実を訴え続けるジェイミーだが、冷静に聴取する刑事たちはジェイミーがケイティを襲っている防犯カメラの映像を持っていた。

評価

IMDb:8.3
ロッテントマト:99%

トマトの99%は驚異的ですね
勇気を持って発表いたしますが
私のお気に入り度は、、、

その理由は感想文にて

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全話まとめての感想

ここからネタバレ全開の感想です
未視聴の方はご了承のうえお読みください

世間を騒がせている話題作『アドレセンス』を見ました。

まずは、作品の大きな特徴であるワンカットでの撮影についての感想から。

ワンカット撮影という点については、良かった点とそうでなかった点があります。

まず良くなかったと感じた点は、私が揺れる映像が苦手だからという非常に個人的な理由からです(個人的なことですみませんっ)

特に第1話の警察署内のシーンは、カメラワークの目まぐるしさに辛さを感じました。

逮捕したジェイミーの手続きを粛々と進める刑事たちの様子、困惑しているジェイミーの家族たちの様子、さらにジェイミーの様子。様々な状況を捉えようとするあまり視点が頻繁に変わり、物語への集中が途切れてしまうように感じました。

でも、この苦手意識が最後まで続くのかというと、そうでもなくって。

ワンカットということは、すべてのシーンが現在進行系ということなんですよね。それが事件の深刻さを表し、まるでドキュメンタリーを見ているような感覚で、非常にリアル!ワンカットだと知っているからこその緊張感。この緊張感は、ほかの作品では味わえないものです。

さて、絶賛されている『アドレセンス』ですが、あえて物足りなさを感じた点をあげてみたいと思います(作品を否定するものではないです)

理由はふたつ。

まずひとつめは、第2話で登場した被害者ケイティの友人ジェイドについて。彼女が加害者ジェイミーと被害者ケイティの関係を紐解くきっかけになり、同じ学校に通う(学年は違う)刑事の息子が解説するという流れでした。

結果は分かっているけれど、原因が分からない視聴者にとっても、“事件がなぜ起きたのか?”という謎を追う重要なエピソードです。

テーマ設定もよく、凶器の出どころを特定する展開も興味深かったのですが、ジェイドにやや焦点が当たりすぎていた印象を受けました。彼女の家庭環境を示す必要があったのかな?、という疑問が残りました。

ふたつめは、第3話のジェイミーと面談した心理学者の鑑定結果がどのような内容になったのか明かされなかった点。これがいちばん、モヤモヤっとしています。

ジェイミーの振る舞いを観察していると、ソシオパスの兆候があるようにも見えますし、彼の父や祖父から受け継いだ性質のようにも感じられます。あの心理学者の先生はどう判断したのでしょうか。もー、気になって仕方ありません。あえて、ジェイミーという少年は、どこにでもいる普通の子としたかったのか。

このドラマがテーマにした“男性優位社会”への傾倒は、実のところ昨年あたり(アメリカ大統領選を見て)から私自身も感じている問題でした。別のドラマになりますが、絶対に起こり得ない架空の物語だと思っていた『侍女の物語』のギレアド思想が重なり、とてつもない不安な気持ちにさせられます。

このドラマが示唆するテーマは、決して他人事ではないのですよね。世界の倫理観が揺らぎ、変化していくような恐怖を感じながら、私の感想を終わります。

お読みいただきありがとうございました

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