
この記事は、管理人しかが作品の世界に浸りながら想像力を広げ、思いをめぐらせながら綴ったものです。素人目線の解釈に基づくため、思い込み、勘違い、間違いなどがあること、あらかじめご了承ください。また、感想はネタバレを含みますので、未視聴の方はご注意ください。
『バッド・シスターズ』シーズン2:概要
キーワード
- 再出発
- 脅迫
- お金の行方
- 喪失
- 隠蔽の報い

イントロダクション

シーズン2の導入部分をまとめてみました
ジョン・ポール(JP)の死から2年。ガーベイ家の5姉妹は、それぞれの人生を歩んでいる。節目の50歳を迎える長女イーバは更年期セラピストを頼り、離婚したアースラは鎮痛剤に頼る日々。ビビと妻は子供を授かる計画を立て、末っ子ベッカには新しい恋人がいる。そして、毒夫JPから解放されたグレースはネットで知り合ったイアンと再婚し、幸せいっぱい。
そんな中、池に沈んだスーツケースからJPの父親の遺体が見つかり、さらにJP殺害の秘密を知るロジャーは罪悪感に苛まれるようになる。精神的に追い詰められるグレースに悲劇が起き、姉妹たちは再び「犯罪の渦中」へと引き戻されてゆく。
評価



データは記事執筆時のものです
ロッテントマト
平均トマトメーター:77%
平均ポップコーンメーター:78%



ロッテンはまずまずの高評価ですね
私はというと、少し複雑な結果です
『バッド・シスターズ』シーズン2:感想



ここからネタバレ全開の感想です
未視聴の方はご了承のうえお読みください
心躍らぬ原因は?
正直に言っちゃいます。今回の満足度は、5点満点中……2.5点。
シーズン1でつけた4.5からダダ下がりになってしまいました。
その理由を考えたのですが、シーズン1から間を置かずに視聴したためかもしれません。
シーズン1は、キャラが立った登場人物、巧みな構成、ほどよいブラックユーモア、そして姉妹へ愛着が湧くストーリーに秀逸さがありました。
そんな記憶に新しいシーズン1との比較せざるを得ない状況で、「ガーベイ姉妹が戻ってきたー!」という待望感もなく見始めたのが、失敗だったのかも。
そんなわけで、感想が辛口になってしまうこと、先にお詫びいたします。ガーベイ姉妹ファンのみなさま、ごめんなさい(* ᴗ ᴗ)⁾⁾
悲痛、グレースの物語
なぜ、こんなに言い訳を並べているかというと、ショックが大きすぎた件があるからです。
それは、シーズン1で毒夫JPを自らの手で葬り、自由を得たグレースに用意されたストーリーです。文字通り命がけで救い出したはずの「グレース」が、冒頭であっさり……(¯―¯٥)
グレースの退場は、まさに目がテン。驚愕の展開でした。
諸事情あっての退場劇だったのかも知れませんが、彼女を退場させる方法は「死」でなくてもよかったと思うのです。それこそ、彼女の失踪をテーマにした心理スリラーにする道もあったはず。
この結末では、グレースについて語られたことが「男性運のなさ(率直に言うと男を見る目のなさ)」だけだったようで、やりきれません。
この苦難を乗り越えて、たくましく生きるグレースを見たかった。それが残念でなりません。
感情移入できなかった理由
さらに、ガッカリが勝ってしまった理由は、シーズン1で絶賛した「構成」の変化にあります。
シーズン1では、JPの死を大前提にして展開する内容で、過去シーンを通して姉妹たちそれぞれがJPに殺意を抱く経緯が語られました。
そこでJPという人間の極悪な性格を知り、殺害を企てる姉妹側に感情移入したのですが、シーズン2の展開はそうではありませんでした。この「絶対的な悪役JPの不在」が感情移入の壁になり、姉妹たちへの愛着も薄れてしまうことになるなんて。
まさか、JPを恋しく思う日がくるなんて……ですよ!
本音を漏らすと、シーズン2は、姉妹たちの思い込みで展開される内容についてゆけませんでした。
ここで示されたのは、ガーベイ姉妹の「隠蔽体質」。秘密があるから疑心暗鬼になり、ちょっとしたことに過剰反応する。その場しのぎで常にバタバタしてる彼女たちの姿こそが作品の肝なのかもしれませんが、彼女たちの必死さが空回り気味に見えてしまったのも事実です。
周辺キャラたちの活躍
もちろん、良かった点もありました。
今回も姉妹たちを追い詰めるヒール役のキャラたちが魅力たっぷり。楽しませてくれました。
特に怪しさ満点だったアンジェリカは抜群の存在感でした。
グレースを脅迫していた人物を探す姉妹たちにしてみれば、アンジェリカのあの「得体の知れない不気味さ」は、「こいつが犯人かー!」と確信するほどでしたよね。(;´∀`)
アンジェリカの「毒」は、JPのそれとはまた違ったやっかいなものでした。本人は善行だと思ってるけど、そうは見えない。何か裏があるように思えてしまう。そんなふうにひねくれた見方をしてしまったのは、アンジェリカ役のフィオナ・ショーの怪演あってこそ。お見事でした!
そして、迷コンビの刑事ふたりもいい味を出してました。私生活の悩みでいっぱいの退職間際のロフタスと、やる気まんまん正義感まんまんの新米フーリハン。ふたりの噛み合わない捜査は、秘密を抱える姉妹たちの苦悩をいい塩梅にブラックに変えてくれました。
まとめ
ガーベイ姉妹それぞれが抱える問題は、解決しないままシーズン2は幕を閉じました。
そんな中で、末っ子ベッカの成長を描いてくれたことは嬉しいサプライズでした。
純粋ゆえに危機を招くことはあるけれど、それは他の姉妹にはないベッカの大切な資質です。アンジェリカを助けようと迷わず海に飛び込んだあの正義感!マット(シーズン1での恋人)への思いを断ち切った潔さ!親になる決意をした彼女はひとつ大人になった印象です。
さて、ガーベイ姉妹の物語は続くのでしょうか。
もし次があるのなら……
イーバ:姪のブラネイド(グレースの娘)に「正直に生きること」を示してほしい
アースラ:鎮痛剤依存を克服し、過ちと向き合う勇気を持ってほしい
ビビ:家族を優先してほしい
ベッカ:生まれてくる子供を大切にしてほしい
そんな願いと、少し厳しめの愛をこめて。私の感想を終わります。



お読みいただきありがとうございました


