
この記事は、管理人しかが作品の世界に浸りながら想像力を広げ、思いをめぐらせながら綴ったものです。素人目線の解釈に基づくため、思い込み、勘違い、間違いなどがあること、あらかじめご了承ください。また、感想はネタバレを含みますので、未視聴の方はご注意ください。
『バラード 未解決事件捜査班』シーズン1
シーズン1のキーワード
- ハリー・ボッシュ
- 未解決事件
- 汚職
- 連続殺人
- チームの絆

イントロダクション

作品の導入部分をまとめてみました
レイプしようとした同僚刑事オリーヴァスを告発したものの、相棒が証言を拒否したため証明できなかったレネイ・バラード。彼女への風当たりは強く、殺人課から追い出されたバラードは「未解決捜査班」に飛ばされてしまう。
市議パールマンの「16歳で殺された妹サラの事件を解決したい」という強い思いをきっかけに作られた未解決班は、予算もなく、設置場所は警察官訓練所の建物の地下室にある倉庫。さらに正規警官はリーダーのバラードのみで、チームメンバーは補助警官とボランティアという寄せ集めだった。
「手がかりが少なくても、埋もれやすい事件こそ掘り起こして再捜査すべき」というバラードの信念と、寄せ集めチームの強い正義感は、思いもしなかった市警に潜む腐敗を暴き、サラを殺した連続殺人犯を追い詰めてゆく。
主要人物の背景
レネイ・バラード



バラードはどんな人?


未解決事件捜査班リーダー
飲み物にドラッグを仕込む手口でレイプしようとした同僚オリーヴァスを告発したことで、刑事課を追われる
両親は他界
祖母トゥトゥと愛犬ローズとパラダイスコーブで暮らしている
サーフィンが日課
ライフガードのアーロンとは友達以上恋人未満の関係
ハリー・ボッシュを「数少ない友人」と呼ぶ
未解決班のメンバー
ラフォン:バラードの初めての相棒。引退していたが、バラードのために未解決班に加わる。
パーカー:警察に失望し退職した元警官。半年だけ所属した殺人課での相棒は、バラードの因縁の相手オリーヴァスだった。
ロウルズ:予備警官歴12年。パールマン議員の高校時代からの友人。民間警備会社のCEOで大金持ち。シニカルな物言いだが、正義感は強い。
コリーン:後方支援のボランティア。本人曰く「直感が鋭く、感情が読める」
マルティナ:法科志望のインターン。後方支援。単位のためと言いつつ、熱心にチームを支える。
『バラード 未解決事件捜査班』シーズン1全話まとめて感想



ここからネタバレ全開の感想です
未視聴の方はご了承のうえお読みください
刑事バラードの世界へ
骨太だった『BOSCH/ボッシュ』の世界観をそのまま引き継いだ『バラード未解決事件捜査班』
奮闘するバラードを応援するかのようにハリー・ボッシュも登場し、殺人課にいるらしいエドガーや、名物コンビのデカ箱とビア樽も姿を見せてくれました。ボッシュの盟友モーはバラードの捜査を手助けし、ラストには満を持してのハニー・チャンドラーまで。
『BOSCH』から駆けつけた(?)メンバーを見ても、並々ならぬ気合を感じます。そんな『バラード未解決捜査班』はアマプラ目玉作品に違いないのに、週1話ずつではなくて、全10話イッキ配信。
全話イッキ配信にした理由は分かりませんが、ワタシ的にはこの判断に感謝しかありません。そうでなかったら、3話目くらいで離脱してしまったかも。
導入部分に引き込まれず、ハリー・ボッシュが登場しても心浮き立たず。人間関係や事件について把握できないまま、ただただ流されてゆく感覚で見てました。
そんな冷めた気持ちが一変するのが4話目あたりから。がぜん面白くなるんです!点と点が結びついて加速度的に急展開してゆくストーリーから目が離せず、同時に未解決班のメンバーたちにも愛着が湧いてきて、気づけば『バラード』の世界にどっぷり浸っておりました。
個性際立つチームの面々に愛しさを感じるのは、おそらくスロースターターに感じた冒頭3話があったからかもしれません。そこでしっかりと各自の個性を描いてくれたことで、彼らの「事件を解決して、いまなお苦しんでいる人を救いたい」という純粋な正義感に納得し、彼らの嘘偽りのない思いに共感したのだと感じます。
愛すべき未解決班チーム
まずは愛すべき未解決班チームへの思いから。
このチームに集まったメンバーは、まさに少数精鋭。
寄せ集めのようではあるけれど、未解決班のメンバーはバラードが信頼する面々ばかり。
友人であるパールマンのためにメンバーに加わったロウルズでさえも、彼の中にある正義感は本物でした。バラードを監視してると揶揄されながらも、仲間である未解決班メンバーとの間に壁を作ることもなく、彼はありのままの自分でチームに溶け込んでました。
そんなロウルズがサラ殺しの真犯人(パールマンの父が連続殺人犯でした!)に殺されたのは、最大の悲劇でした。悔やんでも悔やみきれません。


ロウルズのことを考えると悲しくなってしまいますが、チームの話しに戻ると、未解決班の精神的な支柱の役割を担っていたのはラフォンだったように思います。
引退したものの、バラードのためにチームに加わったラフォン。バラードの初めての相棒のラフォンは、いわば刑事バラードの育ての親。刑事課を追い出されたバラードが「負けてたまるか!」と踏ん張れたのは、心から信頼でき、自分のことを理解してくれるラフォンがいるからに違いありません。
そんなラフォンの存在感が、チームの安定に繋がっていたように感じます。
闇の深い事件の数々
未解決班が捜査した事件の内容も秀逸で、闇の深さに驚かされるものばかりでした。
まず、未解決班設立のきっかけとなったパールマン議員の妹サラ殺害事件。
(先に書きましたが)犯人はまさかの父親ゲイリー。しかも連続殺人犯。
犯人と特定されたと知った後の行動から察するに、ゲイリーは逃走準備をしつつ、バラード殺害計画を立てていたのだと思います。長年にわたり犯行を重ねてきたことを考えると、バラードを殺して逃げ延びるつもりだったのかもしれません。
犯行の動機は「女性蔑視の概念」。社会に進出した女性が幸せになることが許せず、罰を与えるため女性を殺し続けたゲイリー。
パールマンにとって衝撃の事実でしたが、父が女性を蔑視することは知っていたのではないでしょうか。殺人鬼であることは隠せたとしても、人間性を隠すことはできないと思うのです。ましてや家族に対しては。
もし、パールマンが父の本性に気づいてなかったとしたら、それはそれで、恐ろしく大きな自責の念にかられると思います。連続殺人犯だっただけでなく、妹と友人を殺したわけですから。彼が、この事実をどう乗り越えてゆくのか、想像できません。


もうひとつの大きな事件。バラード因縁の相手オリーヴァスの裏の顔が暴かれる件は、ワクワクが止まりませんでした。オリーヴァスはレイプ男というだけでなく、ギャングと手を組む汚職警官でした。オリーヴァスには裏の顔があるのは分かっていましたが、ここまで腐っていたとは。
しかし、例のごとく悪党は逃げ延びる方法を知ってるわけです。検事チャンドラーにとって、オリーヴァスは小者でしかなく、より大きな悪党を捕らえるための取引は当然のこと。そうだと分かっていても、後味の悪さは否めません。
まとめ
シーズン1は罪を逃れたオリーヴァスが殺され、容疑者としてバラードが逮捕されるクリフハンガーで幕を閉じました。このラストは謎めいていて、モヤモヤが残って消化不良をおこしちゃいました。
犯罪組織を裏切ったオリーヴァスが身を隠さなかったことも不思議だし、バラードが逮捕された理由も謎。
謎は次シーズンへ持ち越しなんですが、この記事を書いてる段階ではまだ更新されてないんです。主演のマギー・Qも「(更新されるか)分からない」というコメントなので、気がかりではあります。
はやく更新の発表をして、シーズン2の制作に取り掛かってほしいです。
できることなら、未解決班のチームが継続されますように。そして、単独スピンオフがポシャったエドガーにも活躍の場を!



お読みいただきありがとうございました

