海外ドラマ『彼の真実、彼女の嘘』全話まとめて感想|ワケアリ夫婦の心理戦!映像で読むミステリー【ネタバレ有り】

His & Hers/出典:rottentomatoes

原題: His & Hers/製作年:2025/話数:6話(全1シーズン)/製作国:アメリカ/言語:英語/主演:テッサ・トンプソン、ジョン・バーンサル

はじめに

この記事は、管理人しかが作品の世界に浸りながら想像力を広げ、思いをめぐらせながら綴ったものです。素人目線の解釈に基づくため、思い込み、勘違い、間違いなどがあること、あらかじめご了承ください。また、感想はネタバレを含みますので、未視聴の方はご注意ください。

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目次

『彼の真実、彼女の嘘』:概要

このドラマのキーワード

ドラマの要素
  • 小説が原作
  • 過去の因縁
  • 怪しげな登場人物
  • 喪失との向き合い方
  • 疑念
誰しも秘密があるものだけど

イントロダクション

作品の導入部分をまとめてみました

娘を亡くした悲しみからニュースキャスターの座を捨て、夫ジャックの前からも姿を消したアナ。そんな彼女を現実社会へ引き戻したのは、故郷ダロネガで起きた凄惨な殺人事件だった。

一方、ダロネガの妹宅に身を寄せ、地元警察の刑事として働くジャックは、この殺人事件の担当となる。

捜査するジャックと取材するアナ。それぞれが被害者との「隠された関係」を抱えながら過去と向き合う中、さらなる殺人事件が発生する。

主人公の背景

アナとジャックってどんな人?

アナ

(テッサ・トンプソン)
刑事ジャックの妻
殺人事件が起きたダロネガ出身
休職中のニュースキャスター
娘が死亡した後、姿を消していた
殺された女性は同級生
地元へ戻り、レポーターとして復帰する

ジャック

(ジョン・バーンサル)
アナの夫
ダロネガで刑事をしている
娘が死亡し、妻アナが消えた後、妹宅に居候している
姪っ子を可愛がる

画像出典:IMDb

評価

IMDb:7.3

ロッテントマト
平均トマトメーター:68%
平均ポップコーンメーター:66%

全6話という構成が良かった!

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 『彼の真実、彼女の嘘』:感想

ここからネタバレ全開の感想です
未視聴の方はご了承のうえお読みください

映像による読書体験

原作の小説へのリスペクトを感じる構成で、まるで一冊のミステリー小説を読んでいるような感覚に浸ったドラマでした。

視聴者を翻弄する仕掛けはありますが、余談に感じる枝葉はなく、事件捜査を主軸に置いたストーリー展開は非常にシンプルで好印象です。

さらに、全6話というボリュームも絶妙です。陰鬱な世界観に身を潜めるように、部屋にこもって「週末イッキ見」するのにピッタリな作品でした。

アナとジャックの怪しげな挙動に引き込まれながら、さりげなく置かれた布石を見つけ、自分なりの推理を組み立ててゆく。まさに「映像による読書体験」そのものでした。

アナとジャック「夫婦の距離感」

全体としての満足度は高い作品でしたが、「惜しい!」と感じる点もありました。

それは、主人公であるアナ&ジャックの間にあるはずの「夫婦としての空気」が希薄だった点です。

アナを演じるテッサ・トンプソン、ジャックを演じるジョン・バーンサル。それぞれこだわりの演技は素晴らしいし、ふたりの相性はこの作品の見どころでもあったと思うのです。しかし、ふたりが「夫婦である」という説得力には欠けていたように感じます。

もちろん娘を亡くしたという悲しい出来事もあったし、現在の関係が複雑なのも理解できます。その現状だけではなく、本来ふたりは「どんな夫婦だったのか、互いをどんなふうに思っていたのか、愛情や絆はあったのか」といったことを示してほしかったのです。

嫉妬や結末を通じて示したという見方もできますが、まったく把握できないまま終わってしまった感は否めません。

なぜ、ふたりの感情面にこだわるのかというと、ジャックがゾーイの兄だからです。ハイスクール時代、ゾーイはレイプされるアナを面白そうに見ていた人物です。そんなゾーイの兄であるジャックと結婚に踏み切るのは難しいと思うのです。だって、ゾーイと家族になるわけですから。

さらに、ジャックがゾーイ親子と同居していたことを考えると、兄妹の関係は(見た目ほどには)悪くなかったはず。

ゾーイの仕打ちを水に流せるほどアナはジャックを愛していたのか、その辺の背景を掘り下げてほしかったです。

アナの記憶:キャサリンとレクシー

もうひとつ、アナがレクシーの正体に全く気づいてなかった点も不可解に感じました。

確かに見た目は変わったかもしれないけれど、声や喋り方を別人のように変えるのは難しいと思うのです。見破ることはできなかったとしても、何かしらの違和感を感じるのではないでしょうか。

まったく気づかなかったとするならば、アナにとって「同級生のキャサリン」は「取るに足りない存在」だったということになると思うのです。当時のアナは過酷なハイスクール時代を生き延びるのに必死でキャサリンの印象が薄くなったとも考えられますが、キャサリンもレイプされるアナを見捨てた人です。

そんなキャサリンのことを失念していたアナの心理は想像が難しく、この点はプロットの強引さを感じました。

まとめ

「ネタバレ全開の感想」と題しましたが、ここではあえて真犯人が誰だったのか語らずに終わりたいと思います。

このドラマはオチがすべて。結末なくしては、それまでの描写が意味を持ちません。

結末へ通じる道筋にさらりと仕込まれたパンくずを拾いながら、小説のページをめくるように見てゆくのが楽しい。そんな上質ミステリーでした。

お読みいただきありがとうございました

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