海外ドラマ『モブランド』シーズン1全話まとめて感想|敏腕フィクサーと陰謀渦巻くギャング一家【ネタバレ有り】

MobLand/出典:rottentomatoes

原題:MobLand /製作年:2025〜(継続)/話数:10話(シーズン1)/製作国:イギリス/言語:英語/主演:トム・ハーディ

はじめに

この記事は、管理人しかが作品の世界に浸りながら想像力を広げ、思いをめぐらせながら綴ったものです。素人目線の解釈に基づくため、思い込み、勘違い、間違いなどがあること、あらかじめご了承ください。また、感想はネタバレを含みますので、未視聴の方はご注意ください。

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目次

『モブランド』シーズン1

このドラマのキーワード

ドラマの要素
  • 犯罪ドラマ
  • ギャングの抗争
  • 陰謀
  • フィクサー
  • 忠誠心
正義なき世界観

イントロダクション

『モブランド』の導入部分をまとめてみました

ロンドンを拠点とするギャング一家のハリガン家。老いてなお実権を握るコンラッドと妻メイブは、宿敵であるリッチー・スティーブンソンが牛耳るドラッグビジネスへの参入を画策している。

そんな中、リッチーの一人息子トミーが行方不明になる事件が起き、ハリガン家とスティーブンソン家の緊張が高まる。トミーが行方不明になった夜、一緒にいたのはコンラッドの孫エディだったのだ。

ハリガン家のフィクサー、ハリー・ソウザはリッチーと交渉し、両家の全面戦争回避を試みるが、事態はハリーが望まぬ方向へ進んでいくのだった。

主人公の背景

ハリーってどんな人?

MobLand/出典:IMDb

ハリー・ソウザ(トム・ハーディー)

ハリガン家に忠誠を誓う凄腕フィクサー

ハリガン家を守るためなら殺人も厭わない

顔も広く、いざという時の切り札を持つ

ハリガン家の次男ケビンとは少年刑務所で出会って以来の友人

家族は妻ジャンとティーンエイジャーの娘ジーナ

ハリーの仕事は家族にも影響を及ぼす

評価

IMDb:8.4

ロッテントマト
平均トマトメーター:76%
平均ポップコーンメーター:70%

予測不能すぎて・・・
私の満足度は普通

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『モブランド』シーズン1全話まとめて感想

ここからネタバレ全開の感想です
未視聴の方はご了承のうえお読みください

予測不能なストーリー

豪華俳優陣に惹かれて視聴開始したものの、予測不能な展開に目がテン状態。

敵対するギャングの抗争がテーマかと思いきや、それだけではなかったです。

主人公ハリーが仕えるハリガン家も一枚岩ではなく、内部で渦巻く陰謀や画策の数々。「え!まさか!」と驚くようなネタが随所にちりばめられ、予想外の行動をとるキャラたちに翻弄される展開はまるでブラックコメディのようでした。

主人公ハリーの魅力

ハリガン家のボス、コンラッドとメイブをはじめ、感情的なキャラが多い中、感情を押し殺し、やるべき仕事を淡々とこなしていく主人公ハリーは安定感がありました。

ハリー役トム・ハーディの巧みな演技は作品の要。(内心はどう思っていようとも)ハリーが真摯に任務を全うする姿は、混沌としたストーリーの道筋を正しているかのようでした。

さらに、ハリーが醸し出す空気感も良かったです。どっしりとした重鎮の雰囲気はありつつも、悪目立ちしないんです。理不尽な命令に不満を漏らすこともありません。たとえ、バカ息子(孫)エディの尻拭いが仕事だとしても。

忠誠心の塊のようなハリーでしたが、だからこそ気になるのが彼の本音です。

彼の苦みばしった表情から感情は読み取れず、引き抜きのオファーも断りました。最後までハリガン家への忠誠を示したハリーでしたが、権力と保身しか考えてないようなコンラッドとメイブに今後も尽くせるか疑問です。尊敬できる相手とも思えませんし、家族を犠牲にしてまで守るべき人でもないと思うのです。

それでもハリガン家に従うハリーの心の内を想像してみて、ふたつほど思いついたことがあります。

ハリーがハリガン家に留まった理由

その1は、友人でもある次男ケビンのため。
サイドストーリーの中で、ふたりの友情は本物だと示されていたと思います。付け加えると、ケビンの妻ベラともワケアリな雰囲気でした。彼らを見捨てられないという思いがあるのかもしれません。

その2は、野心から留まったというもの。
後継者であるケビンを操り、ハリガン家を自分のものにするためかも。ここでもケビンが鍵になります。ケビンがレイプ男を殺した件も、視点を変えてみるとハリーが操って殺させたとも言えると思うのです。

シーズン2はケビンとエディ(ケビンではなくコンラッドの息子だった!)の後継者争いがテーマになる可能性もあります。深読みすると、ケビンを支えるハリー対エディを操るメイブの闘いになるのかもしれません。

仕事と家庭:ハリーの家族関係

ハリーのハリガンに対する本音はさておき、本当の家族である妻ジャンと娘ジーナとの関係も複雑でした。はっきり言えるのは、ハリーは家族を犠牲にしているということです。

ジャンとの夫婦関係は崩壊寸前。娘ジーナはハリーの仕事のせいで将来的な希望も持てず、身近にいるエディと親密になってました。ジーナがギャングの世界に足を踏み入れたとしたら、それはハリーの責任です。そういう環境と状況に娘を置いてしまったのは父親であるハリーなのですから。

ハリーの家族、どうなるのでしょうね。

黒幕メイブ

シーズン1で最も暗躍した人物はメイブでした。

物語をかき乱した張本人!

メイブ役ヘレン・ミレンの演技が素晴らしいからこそなんですが、枯れを見せないメイブの豪胆さは心の底から恐ろしかったです。

コンラッドのセリフから察するに、メイブはもともと野心家で我の強い人間のようです。ハリガン家の中で、最も権力欲が強いのはメイブかもしれません。

自尊心も人一倍であろうメイブが浮気三昧のコンラッドから実権を奪おうとしても不思議ではありませんが、彼女の怒りの矛先は愛人が産んだ継娘に向けられていました。見せ場ゼロだった長男はメイブの復讐心&嫉妬心に殺されたようなものでした。

そんなメイブが、継娘同様にコンラッドの浮気で生まれたエディを可愛がっているのは、利用できるからでしょうか。「ばあちゃん、サイコー」と懐いているエディへの愛情は本物なのかな?

まとめ

『モブランド』はシーズン2へ続きます。

シーズン2では、ぜひとも窮地に陥るコンラッド&メイブを描いてほしいです。権力争いでふたりが対立するという展開も良いかも。しかし、この夫婦は意外にも固い絆で結ばれているんですよね。

ハリーについては、チラ見せ程度でもよいので本音を教えてほしいです。野心なのか、心からの忠誠なのか。いずれにしても、ハリーに暗躍してもらわねば!ですね。

お読みいただきありがとうございました

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