
この記事は、管理人しかが作品の世界に浸りながら想像力を広げ、思いをめぐらせながら綴ったものです。素人目線の解釈に基づくため、思い込み、勘違い、間違いなどがあること、あらかじめご了承ください。また、感想はネタバレを含みますので、未視聴の方はご注意ください。
『パラダイス』シーズン1前半エピソード1〜4
このドラマのキーワード
- 陰謀
- 終末の世界
- 暗殺

エピソードタイトル
- 第1話:Wildcat Is Down
- 第2話:Sinatra
- 第3話:The Architect of Social Well-Being
- 第4話:Agent Billy Pace
前提
地上に人間が住めなくなる時が来ると判明した後、政府が秘密裏に建設した地下都市『パラダイス』が舞台。そこは選ばれた人々だけが住むことを許された場所だった。
主人公ザヴィエルは大統領付シークレットサービスとして、妻と二人の子どもと共に地下都市への移住が許可されたが、不運にも移住に遅れた妻は地上に取り残されてしまった。妻を亡くしたザヴィエルは大統領を憎みつつ、職務を続けている。
主要な登場人物

ザヴィエル・コリンズ
(スターリング・K・ブラウン)
大統領専属シークレットサービス
娘と息子を連れてパラダイスに移住
パラダイスへの移住の際、逃げ遅れた妻を亡くす
カル・ブラッドフォード
(ジェームズ・マースデン)
大統領
コードネームはワイルドキャット
妻とは不仲
愛人はザヴィエルの上司


サマンサ・レドモンド
(ジュリアン・ニコルソン)
富豪の実業家
大統領とは旧知の仲
パラダイスの実権を握る権力者
前世界で病死した息子を大切に思う
別名シナトラ
ビリー
(ジョン・ビーバーズ)
シークレットサービス
ザヴィエルが信頼する部下で友人


ガブリエラ・トラビ
(サラ・シャヒ)
セラピスト
前世界で息子を亡くしたシナトラをサポートした
ジェーン
(ニコール・ブライドン・ブルーム)
シークレットサービス
ビリーと秘密を共有する

画像出典:IMDb
1話〜4話までのあらすじ
地下都市への移住から3年。新たな人生を始めた人々も生活に慣れた頃、大統領が暗殺される事件が起きた。第一発見者になったシークレサービスのザヴィエルは、大統領と親密な関係にある上司に報告せず、現場を封鎖し独自の調査を行う。
この行動が誤解を招いたザヴィエルは容疑者として尋問を受け、以前一度だけ面談したことのあるセラピストのガブリエラに助けられる。
その後、ガブリエラと親しくなったザヴィエルは、大統領が万が一に備えて残していたメッセージを知らされるが、その内容はザヴィエルが最も信用する部下のビリーを警戒しろという忠告だった。
疑心暗鬼になるザヴィエルは、大統領の友人で地下都市を影で牛耳るシナトラに疑惑の目を向けるようになる。
1話〜4話まとめての感想

ここからネタバレ全開の感想です
未視聴の方はご了承のうえお読みください
これは、直球ど真ん中。
わたし好みのドラマではないですかー。
『パラダイス』の設定は、まるで『ウェイワード・パインズ』(謎の町を舞台にしたSFミステリー)のようで、あの世界観にどっぶり浸った私は、陰鬱な雰囲気のストーリーとは裏腹にワクワク状態で視聴しています。
『ウェイワード・パインズ』との大きな違いは、地下都市の住人たちが置かれた状況を把握している点。拉致されて地下都市に移住しているわけではなく、選別された人々が自らの意思で大きなシェルター都市の一員になったということ。
しかし、自分の意思でシェルターに入ったにもかかわらず、主人公ザヴィエルの心境は複雑でした。
理由は逃げ遅れた妻が地上で亡くなったからということでしたが、それ以上のものがあるのかもしれません。
第4話で明かされたように、地上には生き延びた人がいるかもしれないんですよね。探索チームをビリーが殺してしまったので(シナトラの指示で)詳細不明のままですが、ザヴィエルの妻が生きている可能性も残っているんです。
さて、ストーリーの流れは、大統領が殺された事件を追いつつ、なぜにこのような地下都市を作り、そこに選別した人間を移住させたのか、などの諸事情が並行して描かれます。
1話ごとに、重要人物の過去と現在を描いているのですが、これがね、過去シーンなのか現在のシーンなのかわかりづらかった。把握するまで少々時間がかかったので、第1話の部分は曖昧なまま進んでしまいました。(なので、理解不足な点が多々あること、ご容赦くださいませ)
4話までのメインは大統領殺害犯を見つけるというものですが、登場人物全員が怪しい。
- 悪のニオイがぷんぷんするシナトラ
- 過去のあるビリー
- 訳ありそうなセラピスト
- いまのところ存在感の薄い大統領の家族
- 大統領と寝ていた上司
- そして、妻のことで大統領を恨むザヴィエル
- ・・・などなど
癖の強いキャラたちに翻弄されてますが、4話までの中で私が気になったキャラはビリーとシナトラです。
まずは、シナトラから。
この人は、過去と現在の人物像が(いまのところ)結びつかないところが気になるポイントです。過去のシーンでは子どもや夫を愛する人間らしさを感じたのに、現在の彼女にはそれを感じないどころか、まるで別人。
息子を亡くしたことがきっかけで地下都市構想に着手したとしても、いったい何が彼女に起きたのか、非常に気になります。
そして、ビリー。
ビリー、怪しかったですよね。
わたしも怪しいと思ってしまいました。ごめんよ、ビリー(¯―¯٥)
第4話で明かされた生い立ちを見て、ビリーのザヴィエルに対する忠誠心は本物だと感じました。これまでの人生で、ザヴィエルだけが損得なしに接してくれた人だったんじゃないかなって。
利用するのではなく、ひとりの人間として受け入れ、友人として接してくれたザヴィエルをビリーが裏切るとは思えません。しかも、ザヴィエルの子どもたちに「おじさん」と慕われるビリーの気持ちを考えると、ザヴィエル一家は家族のような存在で、それはビリーにとって初めて得た守るべき大切な存在になったのではないでしょうか。
そんなわけで、地下都市にてようやく自分の人生を掴んだビリーはお気に入りキャラになりそうだったのに・・・。残念ながら、はやくも退場となってしまい、私も意気消沈です。
ビリー退場で判明したのが、ビリーが付き合ってるつもりだった同僚ジェーンはシナトラお抱えの極秘殺し屋ってこと。そんなわけで、大統領暗殺の実行犯もジェーンで決まりでしょうかね。陰謀の黒幕はシナトラということで。
残り4話は、ザヴィエルが真実をつかむかどうかって展開なのかな?
わたしが注目するポイントは、ザヴィエルがビリーを疑うよう仕向けたセラピストのガブリエラです。この人も怪しさ満点。信じてよいのか、まったくわかりません。
さて、ワクワクしながら、残り4話を視聴します。



お読みいただきありがとうございました
後半もよろしくお願いします



