海外ドラマ『推定無罪』シーズン1全話まとめて感想|愛人殺害で起訴された元首席検事補の運命【ネタバレ有り】

Presumed Innocent/出典:IMDb

原題: Presumed Innocent/製作年:2024/話数:8話(シーズン1)/製作国:アメリカ/言語:英語

はじめに

この記事は、管理人しかが作品の世界に浸りながら想像力を広げ、思いをめぐらせながら綴ったものです。素人目線の解釈に基づくため、思い込み、勘違い、間違いなどがあること、あらかじめご了承ください。また、感想はネタバレを含みますので、未視聴の方はご注意ください。

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目次

『推定無罪』シーズン1

このドラマのキーワード

ドラマの要素
  • 心理スリラー
  • 権力争い
  • 家族
  • 愛人
  • 裁判
果てしなく黒に近いグレーな主人公ですな

イントロダクション

作品の導入部分をまとめてみました

舞台はシカゴ。選挙を控える検察局に激震が走る。検事補のキャロリン・ポルヒーマスが自宅で殺害されたのだ。検察局トップのレイモンド・ホーガンは腹心の部下である首席検事補ラスティ・サビッチにキャロリンの事件を任せ、一方、レイモンドに挑むニコ・デラ・ガーディアは注目度の高いこの事件を選挙戦に利用する。

選挙はニコが勝利し、検察局上層部の力関係は一変する。キャロリンの事件は新たに首席検事補に任命された長年ラスティと対立しているトミー・モルトへ引き継がれ、キャロリンとの間にあった痴情のもつれを伏せたまま捜査していたラスティの立場は不利なものになり、容疑者として追い詰められてゆく。

主要人物

ラスティ・サビッチ

(ジェイク・ギレンホール)
首席検事補から一転、殺人容疑で起訴される
被害者キャロリンと不倫していた
妻、息子、娘がいる

バーバラ

(ルース・ネッガ)
ラスティの妻
夫とキャロリンの不倫を知っていた
不倫は終わったと聞いていた
離婚は考えていない

レイモンド・ホーガン

(ビル・キャンプ)
選挙で負けた検事
ラスティとは家族ぐるみの付き合い
起訴されたラスティの弁護を引き受ける

トミー・モルト

(ピーター・サースガード)
首席検事補
ラスティを敵視する
承認欲求が強い
キャロリンに好意を寄せていた

画像出典:IMDb

評価

IMDb:7.7

ロッテントマト
平均トマトメーター:79%
平均ポップコーンメーター:77%

評論家も一般視聴者も高評価
私も満足

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『推定無罪』シーズン1全話まとめて感想

ここからネタバレ全開の感想です
未視聴の方はご了承のうえお読みください

「AppleTV+史上、最も見られた・・・」という評判通り、凄まじく求心力あるドラマでした。

事件の始まりからラストのオチまで。目が離せないとは、まさにこのこと。

1話ごとに驚きのネタが用意されており、イッキ見したくなるストーリー展開に夢中になりました。

『推定無罪』の内容は、簡単に言うと「エリート検事補が愛人殺害の被告人として起訴され、追い詰められてゆく物語」なんですが、このラスティを追い詰めるネタが「ええ!まさか・・・」と驚かされるものばかり。

第1話での冒頭。妻や子供たちと過ごすラスティを見て、まず「良き父親、良き夫」という印象を抱き、キャロリンの死にショックを受けながらも捜査する姿に真摯な正義も感じるのですが、それがラスティのすべてではありませんでした。

徐々に明らかになる事実でラスティの別の顔を見せ、ラスティという人間に不信感を抱かせ、「ラスティが殺したのかも」という疑念を植え付ける演出は舌を巻くほど見事でした。


法廷シーンをはじめとして見どころの多い作品でしたが、私が思う最大のハイライトは結末で明かされる事件の真相によって再び変わるラスティ像です。

裁判におけるラスティの目的は「無罪を勝ち取ること」でしたが、ラスティが隠していた真の狙いは「真犯人を守ること」でした。

ラスティが守った真犯人は娘。(←ラスティは妻が犯人だと思っていたという皮肉)

真犯人を知ったうえで事件発覚からの流れを振り返ると、ラスティの行動はすべて計算されたものだったと気づき、その緻密な計画に、ただただ驚嘆。

家族を守るという強い決意のもと、法律家として最高の戦略を練ったラスティの計画で、重要な役割を果たしたのは長年のライバルであるトミーです。トミーは、ラスティが描いたシナリオの主役といっても過言では有りません。

華々しいキャリアを歩んできたであろうラスティ vs. ようやく首席検事補になったトミー

競い合う関係でありながらも、常に先をゆくラスティに対するトミーの中に歪んだ感情があることは想像に難くありません。そんなトミーの性格を熟知しているラスティにとって、嫉妬うずまくトミーの心理を利用することは容易だったのでは。

どんどん不利になる状況下で弁護を引き受けたレイノルズが倒れたときも、ラスティが裁判をやめようとしなかった理由は、「闘う相手はトミーでなければならない」という考えからだったように感じます。

裁判では善戦しているように見えたトミーでしたが、ラスティの手のひらで踊っているようなものだったんですよね。


ラスティと家族が今後どのようにしてこの件を乗り越えてゆくのか、人を殺した娘に罪悪感はないのか、執念深いトミーがこの件から手を引けるのか、真相に気づく者はいないか・・・と、気になる点は多々ありますが、この物語はここで終わりです。

シーズン2は、また別の『推定無罪』の物語になるとのこと。ちょうどこの記事を書いている最中、シーズン2の主演がレイチェル・ブロズナハンに決まったというニュースがありました。どんな話になるのか、いまから楽しみです。

お読みいただきありがとうございました

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