
この記事は、管理人しかが作品の世界に浸りながら想像力を広げ、思いをめぐらせながら綴ったものです。素人目線の解釈に基づくため、思い込み、勘違い、間違いなどがあること、あらかじめご了承ください。また、感想はネタバレを含みますので、未視聴の方はご注意ください。
『ライド・オア・ダイ〜親友は暗殺者〜』シーズン1:概要
キーワード
- 親友の絆
- 嘘と本心
- 暗殺者
- 謎の暗殺組織

イントロダクション

作品の導入部分をまとめてみました
20年来の親友、デビーとジュディス。
デビーは政治家の妻として堅実な人生を送り、ジュディスは世界を飛び回る「法廷会計士」。固い絆で結ばれたふたりだったが、ジュディスの正体は「とある組織」に属する精鋭暗殺者だった。
年齢を理由に引退を勧告されたジュディスは、現役続行の条件として、チャリティパーティでビリー・ドノバンを毒殺するという任務を与えられる。その任務をきっかけにジュディスの正体がデビーにバレ、ふたりは人生を一変させる出来事に巻き込まれていく。
主人公の背景


ジュディス
(ハンナ・ワディンガム)
コードネーム:ウィップテール
凄腕の暗殺者
表向きは会計士
デビーには20年以上も正体を隠している
デビー
(オクタヴィア・スペンサー)
アメリカ人
旅先で知り合った夫と結婚
夫は国会議員(首相候補)
元弁護士、現専業主婦
準備万端なタイプ


画像出典:IMDb
評価



データは記事執筆時のものです
IMDb:7.7(/10)
ロッテントマト
トマトメーター(批評家による評価):97%
ポップコーンメーター(一般視聴者による評価):84%



納得の高評価!
私も満足!
『ライド・オア・ダイ〜親友は暗殺者〜』シーズン1:感想



ここからネタバレ全開の感想です
未視聴の方はご了承のうえお読みください
待望の新作『ライド・オア・ダイ〜親友は暗殺者〜』を、(ほぼ)イッキ見しました!
待望だった理由は、主演のふたりです。
親友を演じるオクタヴィア・スペンサーと、ハンナ・ワディンガム。
大ヒットした『テッド・ラッソ』のレベッカ役の演技に魅了された私は、ハンナ・ワディンガムのへの字の口元といたずらっぽい視線が大好きなんです。
そんなわけで、注目は「暗殺者」役のハンナ・ワディンガム。
どんな表情を見せてくれるの?
アクションは?
オクタヴィア・スペンサーとの相性は?
……と、ワクワク状態で観たこともあり、ちょっと強めの思いをこめて、感じたことを書いていこうと思います。
多すぎず、少なすぎず。いい塩梅の匙加減
配信前にチェックしたトレーラーは、コメディ強めのアクションサスペンスかな?という印象でした。
で、実際に視聴してみての印象は、コメディすぎず、ダークすぎず。いい塩梅に要素が組み込まれていて、匙加減が絶妙な脚本が素晴らしい!……ということ。
登場人物も多くて、その分サイドストーリーも多彩です。
デビーの夫、アルバニアマフィア、インターポール、謎の女アナ、正体不明の組織、頼れる(けど微妙な)サポート担当……などなど。
全8話で、このボリューム。多すぎない?……とツッコミつつも、不思議とストーリーの迷宮にもならず、情報過多で疲れることもありませんでした。
秘密はデビーとジュディスの「移動」にあるのかもしれません。主軸のふたりの舞台がヨーロッパのあちこちに移るたびに、周りの背景ごと入れ替わる。その仕掛けのおかげで、常に新鮮な気分で観ることができたんだと思います。


そしてもうひとつ、唸らされたのが暗殺者アナの描き方です。
最初から正体を明かすのではなく、ジュディスとの関係性や動機を段階的に開示していく脚本の妙。
じわじわと正体が見えてくる脚本のテンポが本当に丁寧で、しかも彼女がジュディスを狙う理由も「後出し」なのに取ってつけた感じが一切ない。
しかも、その理由が、「ジュディスがいかにデビーを大切に思っているか」を映し出すものになっている。
地味なポイント(苦笑)かもしれませんが、素直に「なるほどー」と感心してしまいました。
わたしだけが知っているあなた
このドラマの核は、ジュディスとデビーの親友関係。
「長年の親友が暗殺者だった!?」……それが作品の大きなテーマです。
組織に対して、「友情は偽物」「カモフラージュ」だと言い続けていたジュディス。
でも、それは嘘。
ジュディスは出会った時から、デビーに夢中でした。
そう確信したのは、ジュディス宅にある隠し部屋を見た瞬間です。
デビーとの絆の品々に混じって、デビーの子供が贈ったカードまで。暗殺者であるジュディスには決して手に入らない、「普通の幸せ」や「家族の温かさ」があの部屋には詰まっていました。
あの部屋で過ごすジュディスを思うと、切なくて胸が締め付けられます。
一方でデビーにとってのジュディスは、ありのままの自分をさらけ出せる相手でした。
デビーの周りには人がたくさん集まってくるけど、本音で語り合えるのはジュディスだけ。
デビーの本性はどちらかというと野心家。功名心も強くて、夫を支えるというより、操るタイプ。
そういう「本当の自分」をさらけだせる唯一の相手。それが、ジュディスだったんですよね。
ただ、デビーは自分の「黒い部分」を見せていたのに、ジュディスは肝心なところ(暗殺者だということ)をずっと隠してた。
倫理的な問題の前に、真実を知ったデビーの怒りの源にあったのは、「特別な存在だと思っていたのは自分だけだった」という激しい喪失感だったのではないでしょうか。
でも、嘘があったからこそ、20年近くも友人でいられたのも事実。皮肉だけど、嘘が友情を守ってた。そんな関係性に切なさを感じてしまいます。
謎だらけの組織
最後まで正体がはっきりしなかったのが、ジュディスの所属する組織です。
これがずっとモヤモヤの種。
何のために、誰のために、という組織の理念や信念がいっさい見えてきませんでした。
ボス(ビル・ナイが演じている)がジュディスに引退を迫った件も、「年齢的に衰えたから」というのは単なる口実で、別の目的があったからかもしれない。……なんて、深読みまでしております。
引退を拒否したジュディスに命じたのは、指定したパーティでビリーを暗殺することでした。
ビリーを消すだけなら、わざわざあのパーティでなくてもよかったはずです。あれは、その場にデビーがいることを織り込み済みのボスが、ジュディスとデビーの絆を引き裂くために仕組んだ罠だった。
……と、深読みしちゃうのは、わたしだけでしょうか。
さらに、ジュディスが「標的は悪党だけ」という組織の言い分を信じ切ってる点にも、疑問を感じます。殺すことが正しいと信じ込まされている状態って、まさに洗脳ですよね。
こんな組織が長年存続してるってことは、絶対にどこかから大きなお金が動いてるはず。
資金の出どころは一体どこなんだろう、って考え出すと止まりません。
愛すべき悪党、ビリー
この作品をより魅力的にしてくれたビリー。
殺し屋の話だから、誰かが死ぬのは覚悟してました。
でも私は、ビリーには生き延びてほしかった。
しかも、殺されるシーンすらなくて、誰に殺されたのかも分からずじまい。
こんな扱い、納得いきませんって。(¯―¯٥)
関係がぎくしゃくするジュディスとデビーの旅の中で、ちょっと天然系のビリーの存在がどれほど大きかったか。
根っからの悪党じゃないビリーの人柄を知って、地味に気になったことは、彼が「暗殺対象者」だったことです。
組織が暗殺を命じた対象者は「悪党」という大前提があったはずなのに、ビリーを見ていると、その大前提が崩れていく気がするのです。
同じ疑問をジュディス本人も抱いたのか。残念ながら、そこは示唆されませんでした。
でも、彼女とビリーの間に生まれつつあったある種の感情を思うと、ビリーを殺されて当然の悪党とは考えていなかったはずです。
ビリーの人間性は、「組織」を知る上での重要なポイントかもしれません。
まとめ
様々な苦難を乗り越えて、ジュディスとデビーの変わらぬ友情を見せてくれたラストシーン。
それぞれが人生の次なるチャプターへ進む美しき幕引き……だったのに。ジュディスを狙う暗殺者の「カタコト日本語」の演出で……がくーーー。
せっかく積み上げてきた余韻が、あの瞬間に吹っ飛んでしまった気がします。(;´∀`)
そんなツッコミは脇において、いくつか「?」のまま終わったサブストーリーもありました。
・デビーの夫はなぜ離婚しようとしたのか?
・ビリーを殺した実行犯は誰で、その黒幕は?
・アナは本当に死亡したのか?(デビーの「(死体を)確認しなきゃ」というセリフに留まってる)
正直、モヤモヤは残ってます(笑)
これはきっとシーズン2への布石なんだろうな、と前向きに捉えたいです。だって、最大の謎、組織の実態を暴いてくれなくちゃ!
回収されなかった謎も、まだこの物語が終わっていない証拠。
シーズン2への更新を祈りつつ、私の感想を終わります。



お読みいただきありがとうございました

