
この記事は、管理人しかが作品の世界に浸りながら想像力を広げ、思いをめぐらせながら綴ったものです。素人目線の解釈に基づくため、思い込み、勘違い、間違いなどがあること、あらかじめご了承ください。また、感想はネタバレを含みますので、未視聴の方はご注意ください。
『サイロ』シーズン3:概要
キーワード
- サイロのはじまり
- 創始者
- 記憶を消す薬
- サイロ1の謎
- 反抗勢力

イントロダクション

作品の導入部分をまとめてみました
【ジュリエットの時代】清掃という名の処刑を生き延びたジュリエットがサイロ(18)に帰還して2ヶ月が過ぎた。薬で記憶を消されたジュリエットは、IT部長になったカミーユ(シムズの妻)の監視下に置かれた。自分が何者かも分からないジュリエットは機械部の仲間たちのことも思い出せず、カミーユに言われるがままに市長になった。
【過去の時代】下院議員のダニエルと記者のヘレンは、サーマン上院議員の極秘プロジェクトの真相を突き止めようとしていた。そんな中、ダニエルの妹で海軍パイロットのシャーロットが任務中に撃墜される。九死に一生を得たシャーロットはトラウマ対処のため記憶をなくす処置を受け、兄ダニエルのことも思い出せなかった。
評価



データは記事執筆時のものです
- IMDb:8.0/10
- ロッテントマト
トマトメーター(批評家による評価):96%
ポップコーンメーター(一般視聴者による評価):68% - メタクリティック(メタスコア):77/100



サイロの起源と謎の解明
満足度の高いシーズンでした!
『サイロ』シーズン3:感想



ここからネタバレ全開の感想です
未視聴の方はご了承のうえお読みください
シーズン1&2から時間を置かずに視聴したこともあり、かなり深く世界観に浸りながらの視聴になりました。
想像を超える展開に恐れおののきながらも、ワクワクポイントもあり見応え十分。満足度もダダ上がりしたシーズン3でした。
見終えたばかりで興奮冷めやらぬ状態で熱く語ってしまいそうですが、クールダウンしながら感想を綴ろうと思います。
敵の敵は味方……の掟!
シーズン3で最もワクワクしたポイントは、これまでジュリエットたち反抗勢力の敵だったバーナードとシムズが同じ側になったことです。
抗うべき相手は「サイロ1」。
味方同士で争ってる場合ではありません。
サイロはまるでカースト制のような社会構造だと思っていましたが、住人全員が「サイロ1」の支配下にある事実が明かされました。
これまでの対立関係は、単に置かれた立場の違いだけ。権力を握ってるかに見えたバーナードもシムズも、ジュリエットたちと何ら変わりない「サイロの住人」。「サイロ1」の駒にすぎませんでした。
バーナードとシムズが加わったことは、大きな戦力になりました。特に、IT部長だったバーナードは一般住民が知る由もない「サイロ1」についての情報を持っています。そして、シムズは現IT部長カミーユの夫。彼女の動きを探れます。
何て心強い味方!
バーナードとシムズの転身は予想外ではありましたが、唐突な印象はありません。それは、ふたりの内面を丁寧に描いてきたからにほかなりません。バーナードには苦悩があったし、シムズは疑心暗鬼になっていましたもの。
「サイロ1」に仕えるカミーユが、かつてのバーナード同様に冷徹な手段を取るのですが、最終的にジュリエットたちに付く展開は、サイロ1もビックリの、まさにサプライズ。
サイロ1の「命を軽んじる(皆殺しも辞さない)姿勢」は、カミーユにとっての踏み絵でしたよね。人として、母として、超えてはならない一線を前にした時、彼女は自分なりの「正義」を選んだのだと思います。
サイロ1:驚きの正体!
シーズン3の見どころは、サイロが作られるまでの経緯と、サイロ1の正体(実態かな?)です。
サイロが作られたのが数百年前ということから、サイロ1はAIなんじゃないかと想像してましたが、違ってましたー。大ハズレ!(;´∀`)
なんと、過去の時代の人が管理していました。創始者と言われるその人が!
創始者たちは、どでかいシェルター(サイロ)を作るだけでなく、人工的な睡眠で人間を未来へ送る装置まで作っていました。もちろん自分たちもその装置を使って、ジュリエットたちのいる未来の世界にいます。
支配者として。(ー_ー;)
彼らがジュリエットたちと同じ時間軸に存在するとは。想像すらしなかった!発想がすごすぎです。
不気味で理解不能なサイロ1ですが、ひねくれ者の私としては気になる点もチラホラ。食料調達や諸々の雑務はどうしてるんでしょうね。底辺で働く人たちがいるんでしょうか。
明かされた謎:創始者について
シーズン2の途中からチラ見せ程度で描かれたサイロ以前の世界の様子や、サイロ建設の経緯が描かれました。謎のひとつが明かされて良かった!
はっきり説明されたわけではありませんが、サイロの住人がまるで「神」のように畏怖の念を抱く「創始者」はこの3人
・大富豪のパー・ステンセン(出資者で首謀者)
・上院議員のロザリンド・サーマン(政府とのパイプ)
・医師ビクター・クリンコヴィッチ(記憶を抑制・消去する薬を開発)
極秘プロジェクトの真相に迫ったダニエルとヘレンを仲間に取り込もうとした彼らの説明によると、サイロの目的は「人類の種を未来へ残すこと」。
でも、彼らの真の目的は、人類から文明を奪い、彼らが決めた「協定」という名のルールに従う人間だけが生きられる世界を作ること。そう思うのは、出資者であるステンセンにとっての利益は、世界の創造主になることくらいしかないからです。
(納得できたかどうかは別として)創始者たちの目的は判明しましたが、サイロに入らないと決めたダニエルとヘレンを仲間にした理由が分かりません。
秘密保持契約なんて信じてないから?
使える人材が必要だったから?
単にその場にいたから?
……うーん。わかりません。
謎が謎を呼んで、思考がぐるぐるしておりますが、もうひとつ疑念を抱いていることがあります。
それは、サイロお披露目会で起きた核攻撃のようなもの。あれも、創始者たちが企てたんじゃないかと疑ってます。あの攻撃は、サイロへ移住を促す合図のようなタイミングでしたもの。
記憶という名の「心の器」
シーズン3の重要アイテムは、記憶を消す薬でした。
外の世界(清掃の処刑)から生還したジュリエットに使われた「記憶を消す薬」の効果は絶大。カミーユの意のままに操られるジュリエットが、薬の恐ろしさを証明していました。
もし、協力者がいなければ、ジュリエットはまったく別の人格を持つ人間になっていたはずです。そうならなくてよかった!
あまり考えたこともなかったけれど、「記憶」は人間の精神コアセンサーのようなものなんですね。経験したことだけでなく、感情や倫理観をも司るもの。記憶を消す行為は、心の器を空っぽにして、無機質な人格にすること。まさに人間ロボット。
人間を閉じ込めるサイロを作るうえで必要不可欠な薬だったのは理解できます。劇中で描かれていましたが、サイロに入った第一世代の住人は「単なる見学ツアー」のつもりでそこにいた人たちです。そんな彼らをパニックに陥ることなくサイロの住人にする方法は、過去を忘れさせることだったのでしょう。
だとしても、数百年後の世界でも住人をコントロールするために利用している事実は、理解の範疇を超えてますって。
サイロ1の管理者にとって、サイロ住人は「自分と同じ人間」ではないんですね。これ、まさに彼らが人の上に立つ存在だと自負している証拠だと思うのです。
この「忘れ薬」が深いトラウマを負う患者を救うことを目的に開発されたことを思うと、サイロでの使われ方はすごい皮肉です。
「真実を知りたい」という真っすぐな信念を持つジュリエットたちが、「記憶を消して真実を隠す」サイロ1にどう立ち向かっていくのか。早くも、期待が膨らんでいます。
まとめ
サイロの起源が判明し、非常に濃いシーズン3でした。やっぱり、「そもそもなぜ?……」は大事!
さて、公表されているように、次のシーズン4がファイナルです。
シーズン3が配信されたばかりですが、すでにファイナルのティーザー予告も公開されていますよー。もう、観たい気持ちを煽られてしまって、ジリジリですよ。(;´∀`)
サイロ1の支配者に立ち向かうジュリエットたちがどんな結末を迎えるのか、非常に気になりますが、それ以外にもまだまだ謎が残ってます。
わたしが解明を望む謎は……
・本当に外の世界は危険なのか(外に出たサイロ17の住人の様子から)
・ジュリエットはダニエルとヘレンの子孫なのか?ペッツディスペンサーがサイロ18の遺物になっているのは、そこにヘレンがいた証拠。(ジュリエットの「体制に抗い真実を追い求める性格」はヘレンそっくり)
・創始者たちがダニエルを利用した理由は?(断ったのにサイロにいる)
シーズン4の配信は、2027年7月9日(金)とのこと。この待ち遠しさを噛み締めながら、わたしの感想を終わります。





お読みいただきありがとうございました



