海外ドラマ『ストレンジャー・シングス』最終章全話まとめて感想|名もなき勇者たちの最後の戦い【ネタバレ有り】

Stranger Things/出典:IMDb

原題: Stranger Things/製作年:2016-25/話数:42話(全5シーズン)/製作国:アメリカ/言語:英語/主演:ウィノナ・ライダー、デヴィッド・ハーバー、ミリー・ボビー・ブラウン、フィン・ウォルフハード、ノア・シュナップ、ゲイテン・マタラッツォ、ケイレブ・マクラフリン

はじめに

この記事は、管理人しかが作品の世界に浸りながら想像力を広げ、思いをめぐらせながら綴ったものです。素人目線の解釈に基づくため、思い込み、勘違い、間違いなどがあること、あらかじめご了承ください。また、感想はネタバレを含みますので、未視聴の方はご注意ください。

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目次

『ストレンジャー・シングス』シーズン5:概要

イントロダクション

作品の導入部分をまとめてみました

シーズン4の衝撃的なラストによって出現した、ホーキンスを切り裂く「裏側の世界」への亀裂。その亀裂を覆い隠した軍は、街を完全に隔離した。軍の管理下に置かれた住人たちは真実を知らされないまま、不自然で不便な生活に慣れつつある。しかし、真実を知る仲間たちは監視の目をすり抜け、ヴェクナとの最終決戦に向け着々と準備を進めていた。

評価

IMDb:8.6(総合)

ロッテントマト(シーズン5)
平均トマトメーター:83%
平均ポップコーンメーター:56%

トマトの視聴者評は辛口かなー
私はほぼ満足!やや足りない理由は感想にて→

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『ストレンジャー・シングス』シーズン5:感想

ここからネタバレ全開の感想です
未視聴の方はご了承のうえお読みください

10年の旅路に幕!私たちが受け取ったエピローグ

『ストレンジャー・シングス』ついに完結!

全5シーズン。始まりから完結するまでの時間は約10年。

これほどの大ヒットドラマをどう締めくくるのか。壮大な謎を回収できるのか。作品の核である少年少女たちの結末をどう描くのか。俳優を含め、制作陣に恐ろしいほどのプレッシャーがかかるファイナルシーズンだったことは間違いありません。

賛否両論、それぞれ意見があるのは当然。視聴者全員を満足させることなんて不可能なんですから。そういう現実を受け止めたうえでエルの運命を視聴者の解釈に委ねる形にした点は、勇気ある選択のように感じます。

私はというと、9割満足。ヴェクナとの最終決戦から18ヶ月後を描くシーンはほぼ満点です。

ホラーとしての残酷さを期待していた人には物足りなかったかもしれないけれど、ホラーではなくファンタジー色を押し出した結末は、ハッピーエンドを望む私の心に深く刻まれるものになりました。

この「煮つめて煮つめて凝縮された物語の最後に示されたものが、冷酷なホラーではなく温かいファンタジーだった」ことに、私は満足しています。

光り輝く「Cチーム」の勇姿

シーズン1で心を掴まれたのは、個性豊かな登場人物たちに惹かれたからです。

鼻血少女エルはもちろんのこと、消えた少年ウィル。ウィルを探すマイク、ダスティン、ルーカス。そして、ウィルの家族ジョイス&ジョナサン。さらに、部外者に思えたナンシーやスティーブ。そして保安官ホッパー。愛すべきキャラたちそれぞれの中にある、真っ直ぐで純粋な心に魅了されてしまいました。

途中参加のマックスやロビンを含めた主要キャラ全員の成長と揺るぎない友情が描かれたファイナルシーズンは、私の個人的な「好き」が随所に散りばめられていました。

エルについて希望を見せてくれたこと。

ジョイスとホッパーが幸せになる選択をしたこと。

オタク少年たちが笑顔で人生の次なるステップへ進んだこと。

ナンシーたち世代の絆が示されたこと。

さらにさらに、もうひとつ。特に「好き!」だったことがあります。それは、シーズン1から脇を固めていたキャラがここにきて参戦した件です。

主要キャラのエルたちがAチームだとすると、Cチームに属するくらいのキャラたちが大活躍。中でも、まさかのチーム加入となったクラーク先生には大興奮でした。ダスティンたちの良き理解者だったクラーク先生が、知識や好奇心、生徒を思う正義感から戦いに参加し、先生なりの方法で戦う姿は胸熱でした。

Stranger Things/出典:IMDb

また、マイクの母カレンも素晴らしかった。これまでのカレンは「人生に少しばかり退屈してる母親」という印象でしたが、ファイナルシーズンでは末娘ホリーを狙うデモゴルゴンに立ち向かう勇姿を見せてくれました。あのカレンの姿は、かつてのジョイスに通じるものがあり、こちらも胸熱でした。

背景のような彼らがいるからこそ物語に深みが出て、自然なものとして受け止められるんだと思うのです。そんな彼らにもスポットをあててくれたことが嬉しくてたまりません。

足りなかった「1割」とは

評価のところで「9割満足」と書いたのですが、足りなかった「1割」についてです。

これは、多くの人が感じたことかもしれませんが、ヘンリーがヴェクナになる経緯については舞台『Stranger Things: The First Shadow』に委ねられたことにほかなりません。

ヘンリーの中(?)に入ったウィルが見たヴィジョンで示された経緯(洞窟で出会った男とその後に起きたこと)の詳細は、舞台を知らない者にとっては、想像するしかないんですよね。これは、なんとも世知辛い気持ちにさせられました。

舞台化のプランは、物語が終わった後もその世界観を広げ続ける『ハリー・ポッター』を下敷きにしたのかもしれませんが、小説がベースだった作品と、配信がベースの作品では、ファン層も違うと思うのです。

いつか日本でも舞台を見ることができる日が来るかも知れませんが、この記事を書いている段階では『ストレンジャー・シングス:舞台の裏側』というドキュメンタリーでさらっと触れるのが精一杯。

そんなわけで、wikiなどを読むしかなかったわけですが、ウィルが見たヴィジョンのシーンで少年ヘンリーが洞窟で出会った男性は、ブレナー博士(パパ)の同僚科学者でアメリカを裏切りソ連のスパイになった人物。彼がアタッシュケースに入れていた石(のようなもの)を使ってブレナーたちは実験してた……ということのようです。(これは私の解釈で、間違ってるかもしれません)

舞台化に反対というわけではありませんが、この物語はあくまで映像の中で完結してほしかったです。それが1割あった私の不満です。

エルとヘンリーを分けたもの

ヘンリーについてこだわる理由は、ファイナルシーズンを見て彼もひとりの人間だったと感じたからです。

マインド・フレイヤーを受け入れたヘンリーと、拒否したエルやウィルの違いは、ひとえに彼らを愛し信じる仲間の存在ではないかと思うのです。

まるで実験動物のように育てられたエル。彼女はマイクと出会ったことで「自分もひとりの人間」だと知り、「友達は嘘をつかない」というマイクの言葉に生きる意味を見出したのではないでしょうか。

そして、マインド・フレイヤーに魅入られたウィルには、母ジョイスと兄ジョナサンの絶対的な愛がありました。

もし、少年ヘンリーに無条件に愛してくれる家族がいたら。心から信じられる仲間がいたら。そして、彼自身に闇に抗う勇気があれば。ヘンリーの物語は違ったかもしれない。そんなふうに想像すると、ヴェクナになった彼が哀れに思えてなりません。

ナンシーとジョナサンが選んだ未来のための「さよなら」

これは、サブストーリーになりますが、主要人物の恋愛模様も『ストレンジャー・シングス』の見どころのひとつでした。

私のイチオシカップル。ナンシー&ジョナサンは、ファイナルシーズンで別れを選択しました。

Stranger Things/出典:IMDb

シーズン1から始まったふたりの関係が本当に好きでした。人気者スティーブにチヤホヤされて舞い上がっていたナンシーが親友バーバラの失踪を機に、弟思いの心優しきジョナサンに惹かれてゆくストーリーはティーンエイジャーらしい繊細な心の揺れを描く内容で、大好きでした。

そんなふたりが「別れ」を選んだことに驚きはしましたが、不思議と悲痛な気持ちにはなりませんでした。

なぜなら、あの「別れ」は、未来につながる別れだったと思うのです。

心が離れたわけではなく、しがみついていては羽ばたけないことに気づいたんだと思います。「好きだから一緒にいたい」という部分が、「好きなら一緒にいなければいけない」に変わったとき、その事実を受け止めたふたりの別れは清々しいまでに爽やかでした。

いつの日か、そう遠くない未来。私は、ふたりの人生が再び交差すると信じています。

受け継がれる「続きの物語」とエルの行方

最後は、大きな成長を見せてくれた主人公の少年と少女たちについて語りたいと思います。

ラストシーンは彼らの物語に対するオマージュのようで、長い冒険を終えて安全な我が家でくつろぐ勇者たちの姿を見てるようでした。

子供時代の終わりを迎えた彼らの中にあるのは寂しさであって、悲しさではありません。

ストーリーテラー役のマイクが語る「続きの物語」は、みんなの明るい未来を示してくれました。死んだとされているエルのことでさえも。

そうなんですよねー。エルの生死については確実なものは示されずに終わりました。でも、私はマイクの推理が正しいと信じたいです。

なぜか。それは、彼らは様々な推理や仮説を立てながら、あのヴェクナを倒したからです。きっと、エルについても正しいはずです。そう思いたい。

エルが生きてる可能性に気づきながら、そう信じることで納得したマイクは素晴らしく成長しましたよね。以前のマイクなら、どんなことをしてでも(仲間たちを巻き込んで!)エルを探し続けたと思うんです。でも、そうしなかった。

そして、マイクたちの友情や冒険の物語が、ホリーたち世代へと受け継がれるエンディングも素敵でした。世代から世代へ。かけがえのない友情と絆の物語は続いてゆくようです。

それぞれの人生を歩み始めた彼らに、心からの「お疲れさま」と「ありがとう」を。少しばかりのロスに浸りながら、私の感想を終わります。

お読みいただきありがとうございました

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