海外ドラマ『ターミナル・リスト』シーズン1全話まとめて感想|復讐が暴く陰謀の真実【ネタバレ有り】

The Terminal List/出典:rottentomatoes

原題: The Terminal List/製作年:2022/話数:8話(シーズン1)/製作国:アメリカ/言語:英語

はじめに

この記事は、管理人しかが作品の世界に浸りながら想像力を広げ、思いをめぐらせながら綴ったものです。素人目線の解釈に基づくため、思い込み、勘違い、間違いなどがあること、あらかじめご了承ください。また、感想はネタバレを含みますので、未視聴の方はご注意ください。

スポンサーリンク
目次

『ターミナル・リスト』シーズン1

シーズン1のキーワード

ドラマの要素
  • ネイビーシールズ
  • 復讐
  • 陰謀
  • 友情
  • 正義
果てしなく陰鬱な世界観

イントロダクション

第1話のあらすじをまとめてみました

ネイビーシールズのジェームズ・リース少佐が率いるアルファ小隊は、シリアでの極秘作戦「オーディンの剣」で待ち伏せ攻撃を受け、壊滅的な被害を負う。12名の隊員が死亡し、生還したのはリースとブーザーの2名だけだった。

帰国前、現地NCISが示した通信記録はリースの記憶と異なるものだった。通信記録の改ざんを確信したリースは、「オーディンの剣」はアルファ小隊を狙った罠だったのではないかという疑念を抱き始める。

帰国したリースはシールズからCIA工作員に転身した盟友ベン・エドワーズに迎えられ、妻と娘が待つ自宅へ戻る。自宅でもリースの記憶には問題があり、妻は任務中に脳に損傷を負ったリースを心配する。

そんな中、ブーザーが自殺したという報せが届く。ブーザーの死も、リースの記憶の曖昧さを浮き彫りにした。リースの記憶ではブーザーと昨日一緒に飲んだはずだが、自殺したのは2日も前のことだったのだ。

ブーザーは自殺ではなく殺されたと確信するリースは自身の記憶を確かめるため、ブーザーと飲んでいる時接触してきた記者ケイティ・ブラニクに確認を取るが、ケイティの話はリースの記憶違いを裏付けるだけだった。

ようやく体の異変を認めたリースはMRIを受ける。その検査の最中、リースはマスク姿の男たちに襲撃される。襲撃犯の銃を奪い、反撃したリースは事態の深刻さを悟る。襲撃犯が使った銃は、リースが自宅の金庫で保管している自分のものだったのだ。最悪の予感は的中し、急ぎ自宅へ戻ったリースは襲撃犯に殺害された妻と娘の遺体を発見する。

評価

IMDb:7.9

ロッテントマト
平均トマトメーター:40%
平均ポップコーンメーター:94%

批評家と一般視聴者の温度差の原因は何だろう?
一般視聴者の私は満足!

スポンサーリンク

『ターミナル・リスト』シーズン1まとめて感想

ここからネタバレ全開の感想です
未視聴の方はご了承のうえお読みください

衝撃の復讐劇

『ターミナル・リスト』は、何度でも見返したくなる特別なドラマのひとつです。

スピンオフ『ターミナル・リスト〜闇の狼〜』の配信前に復習をかねて再視聴したので、改めて感想を書いておくことにしました。

何度も視聴していると書きましたが、正直なところ、ミリタリー作品はあまり見ないジャンルなのです。そんな私が『ターミナル・リスト』に強く引き付けられた理由は、ネイビーシールズという特殊な背景がありながらも、ストーリーの本質が巨大な陰謀を暴くという点にあるのかもしれません。

虚しさと希望

まずは主人公リースについて。

The Terminal List/出典:IMDb

このドラマを最初に見た時、見終わった後に残った感情は「虚しさ」でした。

リースの復讐は完遂しましたが、晴れ晴れした気持ちにはなれません。

その理由は、人体実験による脳腫瘍を抱えるリースに先がないからと思っていたからです。

しかし、しかし!『ターミナル・リスト』はシーズン2へ更新!リースの物語は続きます。

調べてみると、原作小説はすでに7作も続くシリーズだと知り、さらに驚きました。

その後のリースを見ることができるのは楽しみですが、同時に大きな懸念もあります。

人体実験による脳腫瘍の件、復讐のため連続殺人犯になった件。

どちらも非常に大きな問題です。この2点を納得できる形で解決してくれることが、シーズン2の課題で、見どころだと思います。

盟友ベンへの思い

さて、再視聴したきっかけ『ターミナル・リスト〜闇の狼〜』は、本作で主人公リースを支え続けたベンを主人公にしたスピンオフで、『ターミナル・リスト』の前日譚とのこと。

The Terminal List/出典:IMDb

クリス・プラット演じるリースの圧倒的な存在感も素晴らしかったけれど、私の心を掴んだキャラはテイラー・キッチュ演じるベンでした。

結末を見た後は、ベンの内面を考えずにはいられません。

最終的にリースの復讐リストに名を連ねたベン。クライマックスは真相を知ったリースとベンが対峙するシーンでした。そこで起こったことは銃声のみで演出され、おそらくベンは射殺されたと示唆されて、物語は終わります。

リースに真実を知られたベンの説明は「極秘の人体実験で死が確実になったかつての仲間たちを、せめて戦場で死なせてやりたいと思った」というものでした。

ブーザー含む仲間13名、さらに妻子まで奪われたリースに、この説明を受け入れてくれというのは無理な話でしかありません。それでも、「隠蔽のためではなかった」というのは、ベンの本心だと信じたいです。

ただ、その理由が真実だとしても、ベンが兵士を利用した人体実験の隠滅に加担した事実は変わりません。

「オーディンの剣作戦」を生き延びたリースを出迎えたベンはどんな気持ちだったのでしょう。そして、復讐鬼になったリースを支えながら、何を思っていたのでしょうか。

リースのことを良く知るベンは、やがてリースが自分にたどりつくことを覚悟していたと思います。逃げることもできたのに、最後までリースの復讐に付き合い、さらには、隠れ家のヒントまで与えたベン。彼の心の中を思うと、胸が締め付けられます。

まとめ

『ターミナル・リスト』は映画で良かったんじゃないかという意見もあるようなのですが、私は1話毎に復讐リストを消してゆくところが醍醐味だと感じているので、全8話という長さがベストだったと思います。

その一方で、批判的な意見に共感する部分もあります。それは、作品のカラーが暗い点。

暗さは、『ターミナル・リスト』の陰鬱な世界観を表していると理解していますが、見づらいったらありゃしません。画面の中で何をしているのか、どういう表情をしているのか、判読できないほどの暗さなのです。ストーリーを理解するうえでも、ここは改善してほしいと思う点です。

シーズン2への期待や希望も織り交ぜた感想になりましたが、まずはスピンオフ『ターミナル・リスト〜闇の狼〜』を楽しみにしたいと思います。

お読みいただきありがとうございました

スポンサーリンク
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次