映画『キャッチ・ア・キラー』| 壮絶な銃乱射事件を追うクライムサスペンス【ひとくち感想】

To Catch a Killer/出典:IMDb

原題: To Catch a Killer/製作年:2023/時間:1h 59m/製作国:アメリカ/言語:英語/主演:シェイリーン・ウッドリー、ベン・メンデルソーン

はじめに…

この記事は感想ひとくちメモのような内容になってます。作品についての考察や深掘りはしておりませんが、ネタバレは含みます。ご了承のうえ、お読みください。

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目次

あらすじは・・・

ボルチモアの大みそか。屋上パーティーで大騒ぎをしている人々が無作為に銃殺される事件が発生する。FBIのラマーク特別捜査官が捜査の指揮を執ることになる。ラマークは若き女性警察官・エレノアを捜査に加え、事件解決に向けて捜査を進めるが…。

U-NEXTより

評価

IMDb:6.6

ロッテントマト
平均トマトメーター:53%
平均ポップコーンメーター:59%

まずまず満足でした

ひとこと感想

重大なネタバレはしていませんが
作品のテーマに触れています

「この作品が見たい!」という思いからではなく、「U-NEXTのポイントが失効するー。何かないかなー?」という世知辛い事情から偶然見つけた作品でしたが、これは当たり。

『キャッチ・ア・キラー』は、犯罪捜査ものが好きな私にとって、掘り出し物の映画でした。

作品の肝は、冒頭で発生する銃乱射事件。新年を祝う華やかな雰囲気から一変する凄惨なシーンは息をのむほど。そのショッキングなシーンから捜査開始までの流れがまるでノンストップ。秀逸な内容を予感させる始まりに、すっかり引き込まれました。

最大の見どころは、FBI捜査官ラマークが個人的に抜擢したパトロール警官エレノアの卓越した捜査力でした。

彼女特有の客観的視点は見落としがちな捜査の穴を埋め、孤立する指揮官ラマークの捜査を支えます。さらに付け加えると、エレノアには犯人を読み解くプロファイリング力もありました。

エレノアとラマークの関係性は、陰惨な内容の中で希望の明るさを感じる点でもあり、ふたりが信頼関係を築いていく様子も見どころのひとつでした。

しかーし。不満な点もチラホラ。

思うに、この映画の満足度が「まずまず」だった理由は、映画ではなくドラマとして見たかったという個人的な思いが影響しています。

ストーリーの展開や内容に満足した一方で、ドラマファンだからこそ、「もっと深堀りしてほしかった!」という消化不良な思いが残りました。

残念に感じたのは、主人公であるエレノアが抱える心の傷についてほとんど掘り下げていない点です。エレノアの心の傷は、クライマックスの重要なポイントなのに。映画という限られた時間枠の中では、エレノアの過去は不要なストーリーと判断されたのでしょうか。

2時間程度でなく、6〜10時間という尺で描かれるドラマの世界なら、エレノアの個人的な背景だけでなく、政治的な圧力がかかるラマークの苦悩なども、もっと丁寧に描けたはずです。そして、犯人の背景や犯行に至った経緯なども。

そんなふうに考えると、良くできたストーリーなだけに、非常に惜しいと感じてしまう映画でした。

お読みいただきありがとうございました

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