海外ドラマ『GBI特別捜査官 ウィル・トレント』シーズン1全話まとめて感想|孤高の捜査官ウィルの類稀な才能と苦悩【ネタバレ有り】

Will Trent/出典:IMDb

原題: Will Trent/製作年:2023〜(継続中)/話数:13話(シーズン1)/製作国:アメリカ/言語:英語

はじめに

この記事は、管理人しかが作品の世界に浸りながら想像力を広げ、思いをめぐらせながら綴ったものです。素人目線の解釈に基づくため、思い込み、勘違い、間違いなどがあること、あらかじめご了承ください。また、感想はネタバレを含みますので、未視聴の方はご注意ください。

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目次

『GBI特別捜査官 ウィル・トレント』シーズン1

このドラマのキーワード

ドラマの要素
  • 犯罪捜査
  • アトランタ
  • 施設育ち
  • 難読症
  • パートナー
ウィルの背景が物悲しい

イントロダクション

シーズン1の導入部分をまとめてみました

ジョージア州捜査局(GBI)きっての検挙率をほこるウィル・トレントは、アトランタ警察の汚職事件を解決したことで、仲間意識の高い警官たちから敵視され、嫌がらせを受ける。

そんな状況下で難事件が発生し、ウィルの上司アマンダ・ワグナーは、ウィルが退職に追い込んだ元警部エブリン・ミッチェルの娘、フェイス・ミッチェルをウィルの相棒に任命する。他の警官同様にウィルを敵視していたフェイスだったが、共に捜査を進めるうちにウィルを認め、ふたりは互いに足りない部分を補い合う良き相棒になってゆく。

主人公ウィルの背景

シーズン1で分かったウィル・トレントの背景をまとめました

ウィル・トレント(ラモン・ロドリゲス)/出典:IMDb

仕事関係について

ジョージア州捜査局(GBI)の優秀な捜査官

上司アマンダも絶賛する検挙率

独自の視点を持つ

難読症を隠しているため、捜査記録はテープレコーダーに録音している

相棒になったフェイス・ミッチェルに徐々に心を開き、支え合うようになる

フェイス/出典:IMDb

出生について

シーズン1後半で、売春婦だった母親は連続殺人犯に殺されたことが判明する

当時、警官だった上司アマンダとエブリン(フェイスの母)が、母親の遺体とゴミ箱に捨てられた赤ん坊のウィルを発見した

“ウィル・トレント”と名付けたのはアマンダだった

当時、独身女性のアマンダがウィルを引き取ることはできず、施設へ送られた

アンジーとの関係

アンジー/出典:IMDb

刑事のアンジーとは同じ施設で育ち、苦難の子供時代を支え合った

アンジーとはくっついたり離れたりの関係

ウィルにとって唯一無二の存在

プライベートについて

亡くなった隣人が飼っていたチワワのベディを引き取り、無条件に可愛がる

劣悪な環境で暮らしていたノンバイナリーのニコをベディの散歩係に雇い、住まいとしてガレージを提供する

施設での教えを守り、いまも“ハンカチ”を携帯する

スリーピーススーツを好む

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『GBI特別捜査官 ウィル・トレント』シーズン1 ネタバレ感想

ここからネタバレ全開の感想です
未視聴の方はご了承のうえお読みください

ウィル・トレントの魅力

『つぶらな瞳のチワワを小脇に抱えた三つ揃えスーツの捜査官』

この独特なビジュアルに馴染めそうになくて、なかなか手が出なかったドラマなのに。なにげに見始めたら面白くって、すっかりウィル・トレントのファンになった私です。

『ウィル・トレント』の魅力は、主人公ウィルと周辺人物の関係性、彼の生い立ち、難読症という問題を抱えながらも捜査官として成功しているウィル自身の姿にあると断言しちゃうくらい、私がこのドラマに最も惹かれるポイントはその部分。

扱う事件も難解なものが多く、そんな事件を解決してゆくウィル独自の視点や手法も見どころではありますが、やっぱり登場人物たちの人間性に惹かれてしまうのです。

主人公ウィルの考察

主人公のウィルは、人好きのするタイプではありません。

むしろ嫌われ者だと言ってもいいかも。

シーズン1冒頭では、ウィルを嫌う警官たちに嫌がらせされてましたものね。あの嫌がらせの数々も、ウィルの孤立した立場を表していました。

孤立する理由は、ウィルが壁をつくる人だからだと思います。

壁を作り他者を寄せ付けないのは、ウィルが身につけた生存本能のようなもの。

自身の出生について知っていることは「ゴミ箱に捨てられていた」ということだけ。誰かに愛されたという記憶もなく、心の拠り所もなく、想像を絶する孤独とともに成長したのではないでしょうか。

そんな孤独を抱えながら、施設や里親のもとで過酷な少年時代を過ごし、信じられる相手と出会うことはほぼ皆無で、硬い鎧で心を守る必要があったのだと思います。

さらにウィルには難読症という問題があります。難読症を隠している理由も、偏見による辛い経験からではないでしょうか。それにしても、現場で捜査することが主だとしても膨大な書類仕事をどう切り抜けてきたのか、彼の凄まじい努力を想像せずにはいられません。

最愛の人 アンジーについて

孤高ウィルの素顔を知るアンジーは、私がこのドラマを見るモチベーションになってる人物です。

「アンジーは幸せにならなきゃいかんのです!」

そんな確固たる思いでアンジーを応援してるのですが、ウィルとの関係はなんとも微妙です。

シーズン1を見終わったところで
「ウィルの相手はアンジーしかいない!」
「ふたりが結ばれ、家庭を築いてほしい!」
と、切望しているのですが、どうやら原作の小説ではウィル運命の相手は別の人物(まだ登場してない)らしく、かなり凹んでしまってます。

もちろん、ドラマは原作と異なることも多々あるので、違うストーリーが用意されるかもしれません。そう期待しつつ、ふたりの関係を考えてみたのだけど、あまりにも互いを知りすぎていることが、かえって障害になるのではないかという思いもよぎります。

特にアンジーは、ウィルを通して悲惨な少女時代の自分の姿を見てしまうのでは。

依存症の母に5歳で男に売られ、里親にレイプされ妊娠。中絶に付き添ったのもウィルでした。

少年少女時代のふたり/出典:IMDb

現在、アルコールとドラッグの依存から立ち直ろうとしているアンジーですが、レイプ犯の里親に再会したことで順調だった人生が一変しそうです。ううっ、大丈夫かな〜。

かなーーり心配しながら、引き続きシーズン2へ突入いたします。

お読みいただきありがとうございました

続きのシーズンはこちら

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