海外ドラマ『GBI特別捜査官 ウィル・トレント』シーズン2全話まとめて感想|孤高の捜査官ウィルの類稀な才能と苦悩【ネタバレ有り】

Will Trent/出典:IMDb

原題: Will Trent/製作年:2023〜(継続中)/話数:10話(シーズン2)/製作国:アメリカ/言語:英語

はじめに

この記事は、管理人しかが作品の世界に浸りながら想像力を広げ、思いをめぐらせながら綴ったものです。素人目線の解釈に基づくため、思い込み、勘違い、間違いなどがあること、あらかじめご了承ください。また、感想はネタバレを含みますので、未視聴の方はご注意ください。

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目次

『GBI特別捜査官 ウィル・トレント』シーズン2

シーズン2のキーワード

ドラマの要素
  • 連続殺人犯
  • 血縁
  • ルーツ
  • かけがえのない人
切ないの

シーズン2のあらまし

シーズン2の導入部分をまとめてみました

服役中の囚人がからむ事件が発生し、刑務所で捜査することになったウィルは連続殺人犯アルスター(シーズン1でウィルが逮捕した)と再会する。「ウィルの“実父”」を自負するアルスターは再会を喜び、ウィルの実母ルーシーの兄弟の情報を渡す。

半信半疑で調べたウィルは、叔父のアントニオを見つけ出す。アントニオもウィルと同じく難読症だった。アントニオと交流するようになったウィルは、自身のルーツについて知ることになる。

一方、ウィルと再び付き合うようになったアンジーは、別の街へ引っ越したとばかり思っていたクリスタルと再会する。アンジーの忠告を無視したクリスタルの母親は小児性愛者のレニーとの交際を続け、その結果、レニーにレイプされたクリスタルは彼を殺したのだ。クリスタル母子を逃がし、証拠を捏造し、クリスタルの罪をかぶったアンジーは驚きを隠せない。

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『GBI特別捜査官 ウィル・トレント』シーズン2ネタバレ感想

ここからネタバレ全開の感想です
未視聴の方はご了承のうえお読みください

ウィルとアンジーについて

ラストシーンが悲しすぎて、ウィルとアントニオの交流やルーツを知る旅で感じたほんわか温かなものが一掃されてしまいました。

小児性愛者を狙う連続殺人犯は、アンジーがかばったクリスタルでした。

アンジーがしたことに気づき、自分が下すべき決断に愕然とするウィル。

ウィルがアンジーを逮捕するシーンはあまりに残酷で、涙なしには見ることができませんでした。ウィルが思い描いた未来予想図は、あの時、すべて壊れてしまったんですよね。

アンジーがクリスタルをかばったことは、確かに大きな判断ミスであり、間違いだったと言わざるを得ません。罪を逃れたクリスタルが連続殺人犯になったことは事実で、言い逃れはできません。

アンジーはクリスタルを守ろうと必死だったわけですが、客観的に考えると、アンジーがしたことは、クリスタルから罪を償う機会を奪い、衝動的に殺人を犯すほどの怒りを抱えた彼女を放置してしまったことになります。

それでも、アンジーの思いが悲しすぎて、責める気持ちにはなれません。

アンジーがクリスタルをかばった理由は、彼女自身の壮絶な生い立ちなくして語れないと思います。

私が思うに、アンジーはクリスタルに子供時代の自分を見ていたのではないでしょうか。クリスタルを守ったのは、かつて誰かに子供の自分を守ってほしかった、という切なる願いの表れだったように思うのです。実の母によって5歳で売春させられ、クリスタルが殺したレニーにもレイプされていたアンジー。想像を絶するほどの絶望と苦しみを背負う少女のアンジーが見えてしまい、とても責める気持ちにはなれないのです。

アンジーを逮捕しなければならなかったウィルの苦しみも、生半可なものではありません。

「アンジーなしの人生なんて考えられない」

それほどまでに大切な人を逮捕するということは、ふたりの過去も未来も、すべてを失うことだと、ウィルが望む未来を描く映像が語っていました。

ウィルとアンジー。ふたりが一緒にいることが大好きな私は、今回の苦難を乗り越えてほしいと願わずにはいられませんが、そういうふうには進まないのかな。悲しいことだけど。

たとえ互いに心から信頼し合えない関係になったとしても、ふたりが共に過ごした時間は消えないですよね。たとえ心に距離ができても、絆が切れることはないと信じたいです。

ウィルのルーツ

アンジーの件で気持ちが塞いでしまってますが、明るい話題もありました。

シーズン2ではウィルが血縁者であるアントニオと交流し、ルーツであるプエルトリコを訪れました。

アントニオが善良な人でよかったです。

犯罪捜査のドラマを見すぎているせいか、ついつい裏を読もうとしてしまうのは悪い癖。アントニオにしても、「後ろ暗いところがあるんじゃないか」とか、「ウィルを利用するんじゃないか」とか、疑心暗鬼な気持ちで見てましたが、そうではありませんでした。

アントニオを見ていると、売春婦として生計を立てながらウィルを身ごもった母にも、なにか他に道はなかったのかと考えずにはいられません。

それにしても、連続殺人犯アルスターは「ウィルの父親」を名乗ってますが、真相はどうなのでしょうね?ウィルは取り合ってませんが、いずれ父親についても明かされるかな。ウィルのためにも、アルスターでないことを願います。

まとめ

シーズン2は、全10話という短めではありましたが、中身は濃かったです。

ウィルとアンジーのことに終始した感想になりましたが、主要キャラのフェイスとオームウッドにも変化がありました。フェイスは新たな出会いがあり、オームウッドは離婚の危機。オームウッドはアンジーの相棒でもあるので、公私ともにパートナー関係が心配。

ラストの衝撃の余波で、心乱れておりますが、私のアンジー愛は変わりません。この苦難の先にあるアンジーの物語に期待しながら、シーズン2の感想を終わります。

お読みいただきありがとうございました

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