海外ドラマ『GBI特別捜査官 ウィル・トレント』シーズン4全話まとめて感想|孤高の捜査官ウィルと宿敵アラスターが招く闇【ネタバレ有り】

Will Trent/出典:IMDb

原題: Will Trent/製作年:2023〜(継続中)/話数:18話(シーズン4)/製作国:アメリカ/言語:英語/主演:ラモン・ロドリゲス

はじめに

この記事は、管理人しかが作品の世界に浸りながら想像力を広げ、思いをめぐらせながら綴ったものです。素人目線の解釈に基づくため、思い込み、勘違い、間違いなどがあること、あらかじめご了承ください。また、感想はネタバレを含みますので、未視聴の方はご注意ください。

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目次

『GBI特別捜査官 ウィル・トレント』シーズン4:概要

キーワード

ドラマの要素
  • 宿敵
  • 家族の意味
  • 心の傷
  • 喪失
  • チームワーク
喜びと悲しみのシーズン

イントロダクション

シーズン4の導入部分をまとめてみました

シーズン3の結末から5ヶ月。昏睡状態だったアマンダは回復しているが、職場復帰はまだ望めない。脳腫瘍が見つかったオームウッドは化学療法を受けながら、デスクワークで捜査に加わっている。

そして、出産を控えるアンジーは医師のセスと婚約し、ウィルは実父と判明したケイレブの家族と親交を持つようになった。

そんな中、ウィルを「息子」と呼ぶシリアルキラーのアラスターが脱獄したことで、ウィルは自身の心の中にある「認めたくない闇」と対峙することになる。

評価

データは記事執筆時のものです

ロッテントマト
トマトメーター(批評家による評価):—-%
ポップコーンメーター(一般視聴者による評価):59%

ぎょぎょぎょー!
トマトは数が足りず評価なし
ポップコーンは低めの評価
大丈夫だろうかと思いながらも、私は満足!

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『GBI特別捜査官 ウィル・トレント』シーズン4:感想

ここからネタバレ全開の感想です
未視聴の方はご了承のうえお読みください

クスッと笑える軽快さがありつつも、大きな大きな転機が訪れる、見ごたえ十分すぎるシーズンでした。

ウィルたちにとって転換点となったシーズン4。思い入れたっぷりに語りたいと思います!

宿敵の死が開けた「パンドラの箱」

シーズン4は、ウィルの宿敵アラスターの脱獄という衝撃的な事件から始まりました。

「やっかいな人が脱獄してしまったよ……」と思ったのも束の間、彼の脱獄はわずか2話で決着。獄中で密かに操っていた看守の女性に殺されるという、自業自得な最期でした。

ですが、あっけなかったと思ったのは大間違い!彼の死はウィルを解放するのではなく、新たな呪いの始まりになりました。

アラスターはウィルが見る幻影となって現れるのです。まるで幽霊アラスターがウィルに取り付いているかのようで、ウィルの心をかき乱します。

ウィルのセラピストによると、あの幻影アラスターは「ウィル自身」

幻影アラスターが見せる「闇」は、ウィルの内面にある「闇」。そう思うと、アラスターがウィルを「息子」と呼び続けたのは、因縁からというよりも、ウィルの中にある「闇」を見抜いていたからかも。

悲痛な子供時代の傷にいまなお苦しむウィルは、自分の中にある生々しい「怒り」や「憎しみ」を消化できずにいるんだと思うのです。

さらに、シーズン4開始時のウィルは、実父の「普通の幸せな家族」に馴染めない件や、唯一の理解者であるアンジーがセスとの新しい人生をスタートさせた件などがありました。

深い孤独を抱いていたからこそ、ウィルは対処できないほどの負の感情を幻影アラスターに背負わせていたのかもしれません。そんなふうに考えると、幻影アラスターを生み出したウィルの防衛本能が、切なくてたまりません。

アラスターの闇を受け継いだ者

アラスターの隠し子であり、冷徹なソシオパス・サイコパスであるアデレードの登場は、ちょっと唐突な展開にも思えました。でも、彼女の目が離せないほどの圧倒的な存在感にそんな考えも吹っ飛んでしまいました。

彼女を登場させた狙いは、ウィルが抱えている「毒」を徹底的に吐き出させることだったのかな?そう思ってしまうほど、否応なしにウィルの「闇」について考えさせられました。

アデレードの生い立ちはウィルのそれと似ており、彼女は実母に虐待されていました。同じような地獄の子供時代を過ごしながら、闇に堕ちたアデレードと、正義の人になったウィル。

ウィルが闇に堕ちなかったのは、子供時代から傍らにアンジーという「心を育てる大切な存在」がいたからだと思うのです。(もちろん、アンジーにとってもウィルの存在が大きかったはずです)

アンジーがいることで、ウィルは他人の痛みを理解し共感する力を培うことができた。ウィルの生い立ちは辛く苦しいものだったけれど、心を豊かにしてくれる大切な人を得ることができたんですよね。

ウィルにとってのアンジーがアデレードにもいたとしたら、彼女はアラスターのようにはならなかったかもしれません。そう思うと、人と人を結びつける縁の不思議さを思わずにはいられません。

そして、もしアンジーがいなければ、ウィルもアデレードのようになっていたかもしれない。

同じ痛みを抱えながらも違う道を歩んだ二人の対比を見せてくれたこと。そのおかげで、ウィルの心を想像できたこと。感謝しかありません。

アマンダとウィル:愛ゆえの悲劇

ウィルにとって母親代わりであり、絶大な信頼を置く上司アマンダ。

ウィルが現在の「ウィル」になれたのは、間違いなくアマンダのおかげです。もともと生真面目な性格だったこともあるとは思いますが、万引きで捕まったときに出会った(実際は再会だった)アマンダの影響はとても大きかったはずです。

アマンダは産まれたばかりのウィルをゴミ箱から保護した人で、ウィルを「息子」として愛していました。でも、ふたりの関係は、簡単に「母と息子」とは言い切れない複雑な感情が伴うものでした。

新米警官時代に気にかけていた売春婦のルーシー(ウィルの母)を救えず、ウィルを行政に託した後、「幸せに育っているはず」と自分に言い訳し、キャリアを築いたアマンダ。時代的にもアフリカ系女性の彼女が出世するのは並大抵の努力ではなかったはずです。

だからこそ、万引き犯のウィルと再会したとき、彼を不幸な環境に置いてしまった罪悪感から、本当のルーツを隠してしまったのかもしれません。そう思うと、彼女の不器用さがやるせないです。

一方、ウィルは自分のルーツを隠していたアマンダに怒りましたよね。ウィルが抱く「許せない思い」は仕方ないです。それが彼の苦しみの核でもあるわけですから。

その複雑な思いを乗り越えて、より強い絆で結ばれたふたり。「母と息子」のように、互いの人生に寄り添っていくと思っていました。

それなのに……

ウィルを息子のように愛するがゆえ、単独でアデレードを追ったアマンダの思いが悲しすぎて、悲痛な気持ちが消えません。彼女のあの颯爽とした姿をもう見ることができないなんて、寂しすぎます。

アンジー

アンジーーー……(¯―¯٥)

シーズン1からずっと彼女が幸せになることを願い続けてきたのに、またしても悲劇のストーリーが用意されていたことが、腹立たしいやら、悲しいやら。

確かに今シーズンは「幸せアンジー」も見せてくれました。セスと結婚したし、出産も楽しみにしていたし。それに、仕事も頑張っていました。すごく順調で前向きだったのに、ラストにあんな落とし穴を掘っていたなんて。

幸せの絶頂にいるはずだったアンジーを襲った、セスの交通事故死という残酷すぎる悲劇。その代償のように、描かれたウィルとアンジーの新たな関係。

休職したウィルは、鬱状態のアンジーを支え、アンジーとセスの娘エディ(イーディ)を育てる日々。四季折々のウィルたちを描くシーンは美しく心揺さぶるものでしたが、素直に感動できませんって。

そんな中でも、エディを育てることが、ウィルの「恩送り」のように感じられたシーンは素晴らしかったです。小さな命を前にした時、彼はかつてゴミ箱に捨てられた自分を保護したアマンダが注いでくれた深い愛を噛み締めていたのかもしれません。

季節がめぐり、アンジーが立ち直ったことは本当に喜ばしいことです。ただ、彼女がエディを連れてウィルの家を出ていくとき、ウィルが再び猛烈な喪失感に苦しむのではないか……という心配もしています。

まとめ

サブキャラの人物像が確立し、ドラマとしての厚みがさらに増したシーズン4。

特に、今シーズンからレギュラーに昇格したフランクリン(演:ケビン・ダニエルズ)がチームにもたらす影響は大きく、人物関係もますます面白くなってきました。

さらに、ウィルの愛犬ベティが(なぜか!)懐いているポール・カンパノも姿を見せてくれて、私は大満足。ウィル&アンジーと同じ施設出身ながら人生を謳歌している彼が登場すると、場が明るくなる気がするんですよね。カンパノさん、準レギュラーに昇格しないかな?(;´∀`)

ウィルたちの物語はシーズン5へ続きます。

次なる敵は、現実の事件を彷彿とさせる、権力者や著名人が絡んだ巨悪の「人身売買組織」。一度は仕事への情熱を失いかけたフェイスが、人助けの原点とアマンダの遺志によって「リーダー」へと覚醒する姿が楽しみ!

復帰するウィル&アンジー、オームウッド、フランクリンという最強の合同タスクフォースで立ち向かう新体制。これはもう、期待しかありません!

そして最後にもう一度、「アンジーは幸せにならなきゃあかんのです!」と念じながら、私の感想を終わります。

お読みいただきありがとうございました

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