海外ドラマ『イエロージャケッツ』シーズン1全話まとめて感想| 森に隠された秘密 墜落事故で遭難した高校女子サッカーチームの過去と現在【ネタバレ有り】

Yellowjackets/出典:IMDb

原題: Yellowjackets/製作年:2021〜(継続中)/話数:10話(シーズン1)/製作国:アメリカ/言語:英語

はじめに

この記事は、管理人しかが作品の世界に浸りながら想像力を広げ、思いをめぐらせながら綴ったものです。素人目線の解釈に基づくため、思い込み、勘違い、間違いなどがあること、あらかじめご了承ください。また、感想はネタバレを含みますので、未視聴の方はご注意ください。

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目次

『イエロージャケッツ』シーズン1

シーズン1のキーワード

ドラマの要素
  • 遭難
  • サバイバル
  • 2つの時間軸
  • 秘密と謎
  • トラウマ
過酷な遭難生活

イントロダクション

シーズン1の導入部分をまとめてみました

1996年。ニュージャージー州の代表になった高校女子サッカー部、通称“イエロージャケッツ”。父兄が手配したプライベートジェットで全国大会へ向かう途中、墜落事故に遭ったチームは、発見されるまでの19ヶ月間、人里離れた森の中で過酷なサバイバル生活を送る。

墜落事故から25年が経ち、生還したイエロージャケッツのメンバーはトラウマを抱えながらも、それぞれの人生を歩んでいた。しかし、当時のことを探る記者が現れたことをきっかけに再会したメンバーは過去に引き戻され、順調に思えた生活が崩れ去ってゆく。

主要人物

ショーナ

(メラニー・リンスキー)
夫と娘の3人家族
夫は親友ジャッキーの恋人だったジェフ
ジャッキーの両親とはいまも付き合いがある

ショーナ(10代)

(ソフィー・ネリッセ)
親友ジャッキーの誘いでサッカー部に入る
ジャッキーの恋人ジェフと関係を持つ
ブラウン大に受かったことを隠している
遭難後タイッサと仲良くなる
ナイフの達人

タイッサ

(タウニー・サイプレス)
上院議員に立候補している
妻と息子がいる
ナタリーのリハビリを支えている

タイッサ(10代)

(ジャスミン・サボイ・ブラウン)
行動派
遭難した深い森から脱出を試みる
遭難生活でヴァンと親密になる

ナタリー

(ジュリエット・ルイス)
依存症
リハビリ施設から出所
遭難時に愛し合ったトラビスを想い続けている

ナタリー(10代)

(ソフィー・サッチャー)
飲酒癖がある
遭難生活では狩猟担当
トラビスを愛するようになる
コーチのベンの良き理解者

ミスティ

(クリスティーナ・リッチ)
老人ホームの介護士
ひとり暮らし
策略家

ミスティ(10代)

(サマンサ・ハランティ)
イエロージャケッツの雑用係
選手たちからは仲間はずれにされている
遭難時、応急処置能力を発揮する
コーチのベンに執着する

画像出典:IMDb

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『イエロージャケッツ』シーズン1全話まとめて感想

ここからネタバレ全開の感想です
未視聴の方はご了承のうえお読みください

求心力あるストーリー

飛行機事故から始まるサバイバルスリラーということで、『LOST』を彷彿とさせる内容に戦々恐々としながらの視聴開始でした。

飛行機事故、遭難、サバイバル、現在と過去・・・なんだか、共通項が多いのです。

戦々恐々の原因は『LOST』の結末にあるのですが、あのオチが脳裏にちらつきながらも、『イエロージャケッツ』の求心力ある1話目でしっかと心をつかまれ、オリジナル作品だという自負を感じるストーリーに引き込まれました。

カテゴリーについて

感想を書くにあたって、『イエロージャケッツ』はカテゴリー分けで悩みました。

散々悩んだあげく、自分の感覚に従いホラーのジャンルに決めました。

決めたポイントは、強烈な印象を受けた第1話の冒頭とラストの「遭難した彼女たちだと思われる面々が獲物を捕らえ、儀式的な行いをしている」シーン。

『イエロージャケッツ』シーズン1は、人間ドラマの要素もあれば、ミステリー要素も強い内容でしたが、あの謎に満ちた不穏なシーンは、まさにホラー。

深い森の中で孤立した彼女たちが飢えと闘ったことを考えると、常軌を逸した状況に置かれたことは間違いないはずです。あのシーンが現実か否かは、シーズン1を見終わった段階では判断できませんが、作品全体のテーマを示す象徴的なものだと考え、ホラーに決めました。

ショーナとジャッキーの関係性

ジャンルをホラーにしたものの、興味を惹かれたのは、やはり人間ドラマです。

シーズン1の注目は、ショーナとジャッキーの関係性でした。

墜落事故→遭難の極限状態は、彼女たちの人間性を浮き彫りにし、事故前と後で変わってゆく関係性は見応えがありました。

ジャッキーはサッカーチームのキャプテンだったわけですが、遭難後はキャプテンであることを忘れたかのような振る舞いで、チームの輪を乱し、足をひっぱる存在になってしまいます。

さらに悪いことに、ジャッキーは自分の立場が悪くなってるとは思っていませんでした。冷たい視線を向ける仲間のことも無視してましたよね。

遭難後も常に自己中なジャッキーを見ていると、彼女がキャプテンの役割を果たせたのは、影で支えるショーナがいればこそだったんだなーと感じます。事故前のチームメイトたちがジャッキーをキャプテンとして受け入れたのは、ジャッキーの傍らにいるショーナへの信頼からだったのではないでしょうか。

事故さえなければ、ショーナは大学進学でジャッキーから離れ、自分が望む人生を手に入れていたかもしれません。ショーナにはショーナの人生があると気付いた時(気づかないかもしれないけれど)ジャッキーはどう感じたでしょうか。名門大学へ進むショーナのことを祝福したでしょうか。そこは見てみたかった部分でもありますが、事故は起きてしまいました。

ショーナの本音は分かりませんが、彼女がジャッキーの恋人であるジェフと寝た理由は、ジャッキーに対する鬱憤晴らしだったのかもしれませんよね。ジェフに恋してたとしても、心の中にはジャッキーへの不満が溜まっていたと思うのです。

どんな気持ちからにせよ、ショーナはジェフの子を妊娠してしまいました。それも遭難中に妊娠が発覚。恐怖と不安に怯えるショーナに寄り添ったのは、親友ジャッキーではなくタイッサでした。あの時、ジャッキーがほんの少しでもショーナを思いやれたら、悲劇は起きなかったかもしれません。

ジャッキーが亡くなった原因は、ショーナとのケンカではなく、彼女自身の性格ゆえだったと思うのですが、亡くなったことでショーナ(とジェフ)はいまだにジャッキーに縛られていました。

ジャッキーの両親が開く「ジャッキーを称える食事会」は、不快な悪夢を見ているようでした。

ショーナをディスるジャッキー母に、ジェフが(ソフトに)ガツンと反撃したシーンはスカッとしましたが、ジェフの見せ場はあのシーンのみだったような・・・。

示された謎の数々

彼女たちの過酷な遭難生活も気になりますが、現代で示された謎も気になります。

トラビスが殺された理由や、金策に困ったジェフの暴挙から判明したナタリーが大金を持っていた理由。

ナタリーが所持していた大金は、飛行機事故の保険金や賠償金なのかもしれませんが、そうだとするとショーナの手元に大金がないのはなぜでしょう?タイッサは自分の選挙活動に使ったかもしれませんが、主婦のショーナが使うとしたら・・・夫ジェフのため?

もうひとつお金がらみの謎は、タイッサがナタリーのリハビリ費用を負担していたこと。ナタリーは恩人だからという理由でしたが、何があったのでしょう。

さらに現代で起きた殺人の問題もあります。ショーナが勘違いで殺した不倫相手の件と、ミスティが(たぶん)殺した記者の件。これで幕引きになるのか、彼女たちの闇の一部になるのか・・・要注目です。

まとめ

シーズン1で、25年後に登場したのは、ショーナ、タイッサ、ナタリー、ミスティの4人ですが、今後ほかの生存者も登場してくるのでしょうね。

シーズン1で登場した4人と同じように、遭難生活の経緯を描きながら現地点(25年後〜)の姿を見せていくのかな?

彼女たちの遭難生活は1年7ヶ月だったということなので、夏〜冬のはじまりまでが描かれたシーズン1はまだ序盤。4分の1程度でしょうか。救助されるのは、まだまだ先のこと。

恐ろしい予感しかないシーズン2も引き続き視聴したいと思います。

お読みいただきありがとうございました

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