
この記事は、管理人しかが作品の世界に浸りながら想像力を広げ、思いをめぐらせながら綴ったものです。素人目線の解釈に基づくため、思い込み、勘違い、間違いなどがあること、あらかじめご了承ください。また、感想はネタバレを含みますので、未視聴の方はご注意ください。
『華麗なるマードー家』全8話
このドラマのキーワード
- 実話
- スキャンダル
- 隠蔽工作
- 疑惑
- 殺人

イントロダクション

作品の導入部分をまとめてみました
サウスカロライナ州の著名な法曹一家の一員であるアレック・マードーは人里離れた郊外の広大な土地で、妻マギーと息子たちと共に裕福な暮らしを送っていた。一見、順風満帆に見えるアレック家だったが、その裏側にはアレックのドラッグや浮気癖、そして絶えない家族間の問題を抱えていた。
アレックの父ランドルフが州で最高の栄誉とされるパルメット勲章を授与され、長男バスターもマードー家の家業である法曹界の道を歩み始める。
そんな中、泥酔状態だった次男ポールが起こしたボート事故で友人が死亡する。この事故をきっかけに、すでに犯罪に手を染めていたアレックの崩壊が始まる。
疑惑と事件の経緯



wikiを参照にアレック家の疑惑と事件をまとめてみました
カミングアウトしていたスミスが死亡した事件で、バスターの関与が噂された。当初ひき逃げと判断されたが、後に殺人事件として捜査が始まった。
アレック宅前の階段から転落し、回復しないまま死亡。アレックによる保険金詐欺や不自然な点が発覚し、捜査が開始された。
当時未成年だった次男ポールが泥酔状態でボート事故を起こし、友人が死亡。ポールは3つの重罪で起訴されたが、事故直後は泥酔状態にもかかわらず飲酒検査も逮捕もされなかった。(アレックの犯罪が明るみに出るきっかけとなる)
広大なマードー家の敷地にある犬舎で、妻マギーと次男ポールの射殺体が発見された。(通報者はアレック)
家族経営の法律事務所を実質解雇されたアレックが、遠縁の男を使って自身の自殺を偽装する事件を起こす。
アレックは妻子殺害で有罪判決を受け、終身刑を言い渡される。アレックは殺害時刻のアリバイを主張していたが、殺される直前にポールが撮影した動画にアレックの声が入っていた。
主要人物



ドラマ開始時のマードー家の人々の背景は?


アレック
(ジェイソン・クラーク)
地元の法曹一族の一員
父や兄と法律事務所を経営
地区の検事補も務める
鎮痛剤の依存症
マギー
(パトリシア・アークエット)
妻
社交界の華
依存症の夫に苦悩する




バスター
(ウィル・ハリソン)
長男
実家を離れ、恋人と暮らしている
法律大学院へ進学
ポール
(ジョニー・バーチトールド)
次男
泥酔状態でボート事故を起こす
その事故で友人が死亡する
無謀な性格


画像出典:IMDb
評価
IMDb:7.2
ロッテントマト
平均トマトメーター:72%
平均ポップコーンメーター:89%



実話とは思えない事件や疑惑の数々
目が離せないストーリーでした
『華麗なるマードー家』全話まとめて感想



ここからネタバレ全開の感想です
未視聴の方はご了承のうえお読みください
事実は小説より奇なり
『華麗なるマードー家』で描かれた内容は、まさに「事実は小説より奇なり」の言葉がふさわしいものでした。
事件の概要はネトフリのドキュメンタリーで知っていたのですが、「アレックがマギーとポールを殺した事件」と「ポールのボート事故」の関連性をつかめずにいました。
その理解できなかった点が、このドラマを見ることで解消された気がします。ボート事故は、アレックが隠していた詐欺や横領、薬物依存といった闇の顔を白日のもとに晒す引き金となった非常に重要な出来事だったのです。
アレックの闇
アレックの内面を想像しても意味のないことだと思うのですが、そうはいってもやっぱり考えてしまいます。
保身のためとはいえ、なぜ妻と息子を殺すという選択ができたのか。
バスターを残した意味は?
愛ゆえにバスターを残したとは考えにくく、この人なりの思惑あってのことではないかと深読みしてしまいます。
アレックは無罪を主張し続けているとのことですが、アリバイを偽装工作したことを考えると計画的な犯行に思えてなりません。彼が無罪を主張する根拠は何なんでしょう。


どうしてもマギーとポールが殺された事件に注目してしまいますが、アレックの悪行の数々も驚くばかりでした。
彼にとって重要なことはお金だけ。詐欺や横領に罪悪感はなく、金をだまし取ることが生業なのかと感じる人でした。
さらに尊大で威圧的な態度。でかい声で相手を言い負かす姿は不愉快でしかなく、他人に対する敬意や思いやりの心は皆無のようでした。
そんなふうにさせていたのは薬物が原因なのか、もともと倫理観が欠如しているのか。理解できないアレックの内面は、この事件の最も不可解な部分です。
俳優陣の熱演と実像との対比
実際の人物像に似せた役作りがされたのかは分かりませんが、俳優陣の見事な演技のおかげでまるでフィクションを見ているかのようにドラマの世界観に没入できました。
アレック役ジェイソン・クラークが見せた不愉快極まりない男の闇。マギー役パトリシア・アークエットは名家の妻としての虚栄心と苦悩。
ふたりの演技は、この複雑なストーリーを力強く牽引してました。
一方、少し違和感があったのはジョニー・バーチトールドが演じたポールです。演技は素晴らしかったのですが、ドキュメンタリーなどを通じて感じていた人物像とズレがあったのです。
私が感じていたポールの人物像はアレックの気質そのまま受け継いだ息子というものでしたが、このドラマのポールは人好きのする雰囲気がありました。もしもこのドラマのポールが本人像に近いとしたら、彼は悪癖から抜け出し、罪を受け止め更生を模索していたのかもしれません。
まとめ
マギーとポール殺害で裁かれたアレックを有罪にした決定打は、ポールが殺される直前に撮影していた動画でした。
その場にはいないはずのアレックの声が動画の中に残されていたのです。これもまた、熟考された犯罪ドラマの脚本のような劇的などんでん返しでした。
あのポールの動画が存在しなければ、「果てしなく黒に近いグレー」という判断がなされ、有罪の評決は難しかったかもしれません。そう思うと、あの瞬間にポールが動画を撮影した偶然が、奇跡に思えてなりません。
まだまだ疑問は残り、数々の捜査も続いているとのこと。
いつの日か、マードー家にまつわる続報が届くかもしれません。



お読みいただきありがとうございました

