
この記事は、管理人しかが作品の世界に浸りながら想像力を広げ、思いをめぐらせながら綴ったものです。素人目線の解釈に基づくため、思い込み、勘違い、間違いなどがあること、あらかじめご了承ください。また、感想はネタバレを含みますので、未視聴の方はご注意ください。
『ハイジャック』シーズン2:概要
キーワード
- ベルリン
- 地下鉄
- 脅迫
- 復讐
- 正義

イントロダクション

導入部分をまとめてみました
ベルリンの地下鉄でハイジャックが発生し、列車にいるサムは約200名の乗客の命を預かることになる。絶体絶命の状況に置かれたサムは解決の糸口を探り、対応するオペレーションセンターにはベルリン連邦警察本部長ヴィンターだけでなく、なぜかMI5のフェイバーも駆けつける。
一方、スコットランドの人里離れた山小屋には、サムの元妻マーシャがいる。物憂げな様子でひとり過ごすマーシャのもとに、送り主不明の花束が届けられる。
ベルリンとイギリス。不穏な空気の中、 予測不能なシーズン2の幕が開く。
評価
ロッテントマト
平均トマトメーター:73%
平均ポップコーンメーター:40%



ポップコーンメーター40%は低めですね
私は『サムの人間臭さ』を描いた点を評価したいです
『ハイジャック』シーズン2:感想



ここからネタバレ全開の感想です
未視聴の方はご了承のうえお読みください
予想できない大胆設定
「ハイジャック」という大前提のテーマをどんなふうに用いるのか、交渉人サムがどんなふうに関わるのか。期待と不安を抱きつつ視聴開始したシーズン2。
いや、もう、ビックリでした。
大前提のテーマである「ハイジャック」されたのは、逃げ場のない地下鉄。しかも、場所はベルリン!
そして、ハイジャック犯はサム!
第1話の冒頭、ベルリンの地下鉄駅で周囲を警戒しているサムの様子を見て、「ああ、前回の事件がトラウマになってるんだろうなー」なんて思っていたのですが、完全にハズレ!(笑)
サムが警戒してたのは、ハイジャックするにあたって邪魔になる要素(警官たち)で、それらを排除するためだったなんて。こんな設定、想像できませんって。
さらに衝撃だったのが、シーズン1の事件後にサムの身に起きた悲劇のことです。
息子が殺されたなんて。
子供を犠牲にするなんて、ある意味「タブーを犯す」行為に思えるのですが、これは「サムが黒幕の指示に従いハイジャック犯になった」というストーリーに説得力を与えるために必須だった。・・・ということですよね。
サムから最も大切な存在を奪う。あまりにも残酷で、かつ非常に効果的。視聴者としては胸が締め付けられる思いですが、すごいアイデアでした。
シーズン1との比較:サムの変化
シーズン2では、サムをヒーローではなく、弱さを抱える「ひとりの人間」として赤裸々に描くことに重点を置いているように感じました。
シーズン1でのサムは、ハイジャックされた飛行機に偶然乗り合わせた乗客として、第三者の視点で「プロの交渉人」らしく事態を把握し、コントロールしていました。
しかし、今回は彼自身が当事者となり、逃げ場のない極限状態に身を置きます。「交渉人」ではなく、「息子を亡くした父親」で「元妻を守りたい男」サムの、なりふり構わない心の叫びが見えるようでした。
もちろん、黒幕との駆け引きや、列車内に潜む黒幕の手下を見極めたり、その手下を仲間に引き入れたり……と、交渉人としての見どころもありましたが、シーズン1と比べると彼が発する言葉の「温度」が明らかに違いました。
シーズン1では心に響いたサムのセリフも、シーズン2では空回りしているように感じました。「(人質にした)乗客全員を守り抜く」というキメゼリフも、その場しのぎのようでした。
その原因は、サムが最も重視していることが、「元妻の命を守ること」だったからにほかなりません。
「愛する人の命」か「200名の乗客の命」か
サムの葛藤は、地下を彷徨う地下鉄のように、倫理の出口を見失っているかのようでした。
多すぎだったサブストーリー:贅沢ゆえの散漫さ?
冒頭から想像の斜め上を行く展開が続き、予測不能のストーリーで没入感もあったのに、ほんの少しばかり「もったいない!」と感じる部分もありました。
それは、並行して進むストーリーが多岐にわたる点です。
・ハイジャックした列車で奮闘するサム
・対応に追われるベルリンチーム
・ベルリンで調査するMI5&イギリス大使館員
・現場で捜査する刑事
・スコットランドの山小屋にいるマーシャ(サムの元妻)
・イギリスで動くダニエル組(シーズン1で登場)
・そして、前作の黒幕・ブラウン!
↑これ↑、多すぎません?(;´∀`)
メインはもちろん、サムがハイジャックした列車のストーリーですが、サブストーリーの流れが集結するわけでもなく、「国や立場を超えて人命を救う!」という感動シナリオでもなく。
これだけ要素があるのに、惜しい!……というのがファンゆえの正直な感想です。
まとめ
個人的にテンションが上がった点もありました。それは、ドイツ組のキャスティングです。
連邦警察本部長エイダ・ヴィンターは、『FBI:インターナショナル』のイェーガー役クリスティアーネ・パウル。
オペレーションセンターの指令員クララ・ベルガーは、『DARK』のマルタ役リサ・ヴィカーリ。
特に、リサ・ヴィカーリは、私にとって嬉しいサプライズでした。オペレーションセンターで冷静にハイジャック犯サムと応対するクララの姿は、緊迫したストーリーの中で和みポイントになりました。


地下鉄ハイジャック事件は解決しましたが、気になるのはサムのその後です。
地下鉄をハイジャックしたのだから逮捕は免れないはずですが、MI5へ引き渡されるのでしょうか。
「シーズン2で完結にしてほしい」という思いがある私としては、その後のサムがどうなったのか、刑務所にいる黒幕はどうなったのか、というところまで描いて欲しかったです。
若干のモヤモヤは残りましたが、圧倒的な緊迫感を味わえたのは確かです。
サムの未来に光があることを願いつつ、私の感想を終わります。



お読みいただきありがとうございました



