
この記事は、管理人しかが作品の世界に浸りながら想像力を広げ、思いをめぐらせながら綴ったものです。素人目線の解釈に基づくため、思い込み、勘違い、間違いなどがあること、あらかじめご了承ください。また、感想はネタバレを含みますので、未視聴の方はご注意ください。
『パラダイス』シーズン2:概要
キーワード
- SFスリラー
- 気候変動
- 陰謀
- AI
- 再会と新キャラ登場

イントロダクション

シーズン2の導入部分をまとめてみました
生存が判明した妻テリを捜すため地下都市を脱出したザビエルだが、操縦するセスナが墜落する。重傷を負った彼はアニーという女性に助けられる。
世界が崩壊したとき、テネシー州にあるプレスリーの邸宅「グレイスランド」でツアーガイドをしていたアニー。彼女は警備員の友人と共にその邸宅で生き延び、友人が亡くなった後に出会ったリンクという名の男性の子を身ごもっていた。
ツアーガイドになる前、医学の道を志していたアニーのおかげでザビエルは回復した。ザビエルがリンクが目指していた「コロラド」から来たと知ったアニーは、コロラド行きを決意する。
一方、ザビエルが去った地下都市「パラダイス」ではシナトラが再び暗躍し、新たな事件が発生する。
評価



データは記事執筆時のものです
IMDb:7.9
ロッテントマト
平均トマトメーター:92%
平均ポップコーンメーター:81%



大満足のシーズンでした!
『パラダイス』シーズン2:感想



ここからネタバレ全開の感想です
未視聴の方はご了承のうえお読みください
没入感をブーストさせた第1話!
予想外の第1話!これが、もう激しく素晴らしかったです!
私が一番気になっていた「パラダイス(地下都市)を出たザビエルのその後」を出し惜しみして、新キャラのアニーをぶつけてくるあたり。いきなり「そう来る!?」という驚きの魔法にかけられてしまいました。
この肩透かしの第1話は、制作陣の作品に対する自信と、私たち視聴者への信頼がないとできない「攻め」の選択ですよね。
さらに、第1話の舞台にプレスリーの邸宅「グレイスランド」を選ぶあたりも、心憎い演出でした。
かつてスーパースターが暮らした邸宅が、たった一人の女性が暮らすシェルターになる。普遍的な「栄枯盛衰」を感じさせるこだわりに、脱帽です。
アニーの物語
こんなふうに、第1話を絶賛する理由は、シャイリーン・ウッドリーが演じるアニーに惹き込まれたからです。
『パラダイス』の本流ストーリーからすると、アニーの物語は遠く離れた支流。アニーの役割は、ザビエルとリンクを繋ぐ「メインストーリーへの橋渡し役」だったのかもしれませんが、それ以上の存在感がありました。
こんなふうにアニーというキャラが心に刻まれたのは、飾らないのに目が離せないシャイリーン・ウッドリーの演技力が凄すぎるからにほかなりません。
彼女が見せてくれたアニーは、崩壊した世界を生きる「普通の女性」
彼女が抱く恐怖の対象は、世界の終わりや孤独ではなく「生きている人間の悪意」。得体のしれないグループだけでなく、見知らぬ相手に恐怖を感じるアニーの心理は、「きっと自分もそう感じる」と思う説得力がありました。
メインキャラではないアニーに割かれる時間は限られたものでしたが、アニーの人物像や人間性、リンクとの出会いから恋におちるまでの過程、そして退場まで。彼女のストーリーすべてが素晴らしかったです。
アニーが恐れていた外の世界へ踏み出したとき、出会った人が「良心ある善人」ザビエルでした。アニーが医学の知識でザビエルの「命」を救い、ザビエルがその圧倒的な良心でアニーの「心(と生まれてくる赤ちゃん)」を救う。ふたりの出会いは、絶望の淵で起きた奇跡のようでした。
新たに提示された謎
本編のほうも大満足!
大風呂敷を広げているかに見えて、実はそうではない。謎を回収しつつ、新たな謎を提示する展開は見事でした。
最大のサプライズは、なんといっても「パラダイスの崩壊」ですよね。
人類の希望の場所かと思っていた「パラダイス」を、こうもあっさり崩壊させてしまうなんて。もう、ビックリです!
崩壊に至る経緯も違和感なく、パラダイスとともにシナトラが退場するストーリーは、本当に……(何度目か分かりませんが…苦笑)素晴らしかったです。
シナトラの真意を考察してみる
シーズン2最大の見せ場、シナトラの最期。
彼女が自己犠牲のうえで退場するなんて。想像できない結末でした。
シナトラについて、シーズン1の感想で「過去のシーンでは人間らしさを感じたのに、現在の彼女にはそれを感じない」と書いたのですが、ラストシーンにその答えを見つけた気がしています。
彼女の行動の裏側を(わたし独自の視点で)深掘りしてみると、彼女は気候変動が地球崩壊につながる説を真摯に受け止め、人類を救うために覚悟を決め、それを実行したのではないでしょうか。その覚悟とは「鬼(悪)」になること。目的を完遂するまで、邪魔は排除し(殺してでも!)、暗躍する覚悟。
そう思ったのは、リンク(ディラン)と対面した時に見せた表情に、満足と安堵を感じたからです。自分の選択が正しかったことを確信した満足感。プロジェクトが成功した安堵感。鬼になったことが報われた充足感が、あのリンクとの短いシーンに凝縮されていたように感じます。
まとめ
ついつい熱く語りすぎて後回しになってしまいましたが、ザビエルと妻テリの再会!ふたりが無事に再会できて、本当に良かった。ハラハラしたけれど、悲しい物語にしないでくれた制作陣に感謝です。
シーズン2も過去と現在おりまぜての構成になっていましたが、シーズン1では難解なパズルのように感じた時間軸の交差が、シーズン2では一つひとつのピースがあるべき場所にハマっていく快感がありました。さらに、些細なセリフに「ハッ!」とさせられる密度の濃い内容に大満足。
さて、物語はシーズン3へ。
地球滅亡を回避する唯一の手段としてシナトラが(鬼になってまで!)完成させた「AIアレックス」が、重要な鍵になりそうです。
次はどんな世界を見せてくれるのか、謎をぐるぐるさせながら楽しみに待ちたいと思います。



お読みいただきありがとうございました




