海外ドラマ『ブラック・バード』全6話まとめて感想|釈放の条件は凶悪犯ひしめく刑務所にいる連続殺人犯から自白を聞き出すこと【ネタバレ有り】

Black Bird/出典:rottentomatoes

原題: Black Bird/製作年:2022/話数:話6(全1シーズン)/製作国:アメリカ/言語:英語

はじめに

この記事は、管理人しかが作品の世界に浸りながら想像力を広げ、思いをめぐらせながら綴ったものです。素人目線の解釈に基づくため、思い込み、勘違い、間違いなどがあること、あらかじめご了承ください。また、感想はネタバレを含みますので、未視聴の方はご注意ください。

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目次

『ブラック・バード』全6話

このドラマのキーワード

ドラマの要素
  • 実話
  • 連続殺人犯
  • 司法取引
  • 潜入
  • 刑務所
これが実話とは

イントロダクション

作品の導入部分をまとめてみました

ジミー・キーンの自伝的小説に基づく物語。

かつて有望なフットボール選手だったジミーは、違法な麻薬売買と多数の銃の不法所持で逮捕される。元警官の父ビッグ・ジムの「有罪を認め、5年の刑期で司法取引しろ」という助言に従ったジミーに下された量刑は、仮釈放なしの10年の実刑だった。

刑務所暮らしを始めて7ヶ月、ジミーは持ち前の器用さで敵を作らず、ビジネスまで立ち上げる。そんな如才なく人好きのするジミーに目をつけたFBI特別捜査官マッコリーと検事ボーモントは、ある取引を持ちかける。釈放を条件にしたその取引の内容は『最高警備レベルの医療刑務所に収監されている連続少女殺害犯のラリー・ホールから遺体を埋めた場所を聞き出す』という、死の危険をともなうものだった。

主要人物

ジミー・キーン

(タロン・エガートン)
高校時代はフットボールのスター選手
麻薬販売と銃所持で10年の実刑になる
FBIと「刑務所にいる連続殺人犯ラリー・ホールから自白を引き出せば釈放する」という取引をする

ラリー・ホール

(ポール・ウォルター・ハウザー)
連続殺人犯として服役中の囚人
地元警察からは”連続自白犯”と呼ばれ、無害な変人と思われていた
双子の兄弟ライリーがいる
墓堀人の親の指示で幼い頃から墓泥棒をしていた

ローレン・マッコリー

(セピデ・モアフィ)
FBI特別捜査官
ラリーの釈放を阻止するため、ジミーに取引を持ちかける

ブライアン・ミラー

(グレッグ・キニア)
ラリーが連続殺人犯だと確信する刑事
ローレンとともに捜査する

ビッグ・ジム

(レイ・リオッタ)
ジミーの父
ジミーが幼い頃に離婚した
元警官

画像出典:IMDb

評価

IMDb:8.1

ロッテントマト
平均トマトメーター:98%
平均ポップコーンメーター:95%

ロッテントマトの評価の高さを見よ!
私も満足度高しです

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『ブラック・バード』全6話まとめて感想

ここからネタバレ全開の感想です
未視聴の方はご了承のうえお読みください

まさか、これが実話とは!

とても実話とは思えない内容に、何度も繰り返したつぶやきです。

全6話通して
「どうやって連続殺人犯ラリーから自白を引き出すのか」
「看守を敵に回しながら凶悪犯ひしめく刑務所をどうやって生き延びるのか」
と、非常に気になる展開が続くのですが、このドラマはイッキ見できませんでした。

イッキ見できなかった理由は、連続殺人犯ラリーの不気味さがあまりにリアルだったから。

ラリーから自白を引き出すことが目的だったジミーでさえ、ラリーが語る内容に吐き気をもよおすくらいのおぞましさ。ラリー独特の口調や表情が脳裏にこびりついて離れず、精神的にも休憩必須でした。

この『犯罪者とはいえ捜査関係者でもないジミーが最高警備レベルの刑務所に潜入して、連続殺人犯から自白を聞き出す』というテーマからして、実話とは思えないインパクトがあるのですが、最大の見どころはジミーの人間性だったと感じています。

ジミーがこの危険極まりない取引を受けたのは、父ビッグ・ジムが出所前に他界するかもしれないと教えられたことがきっかけでしたが、任務をやり遂げたのは「ラリーを釈放すべきでない」という彼自身の確固たる正義感からでした。

ジミーに取引を持ちかけたFBIのローレンと検事が、犯罪者であるジミーを捨て駒のように使った印象は否めません。しかし、もしかしたら彼らは、ジミーの中にある本質的な正義感を見抜き、任務の重要性を理解し、同意できる唯一の人物という視点からの人選だったのかも。

ローレンたちがジミーに取引を持ちかけるまでの経緯は想像するしかありませんが、ジミーを選んだ理由が一か八かの思いつきではなく、よくよく考察したうえでの人選だったと思いたいです。そうでなければ、たとえ釈放が条件だったとしても、命を軽んじられたジミーは報われない気がします。

この作品のもうひとつの見どころは、個性豊かな登場人物でした。

主人公ジミーや連続殺人犯ラリーだけでなく、主要人物から脇を固める人物まで、みな印象に残るキャラばかり。

もちろん人物像については創作部分がかなりあるとは思うのですが、重警備刑務所でジミーを窮地に追い込む、囚人、看守、ラリーの精神科医の存在はストーリーをよりスリリングなものにしていました。

そんなジミーを窮地に追い込む人物の中で、ピックアップしたいのはジミーの父ビッグ・ジムです。

ビッグ・ジムはジミーが最も信頼する心強い味方・・・なはずなんですが、彼の行動は悪意のない嫌がらせのようにジミーを窮地に追い込んでるとしか思えないのです。

最初の司法取引の助言が予想外の結果(5年の目論見が10年の実刑)になったことは仕方ないとしても、重警備刑務所へ移送されたジミーと面会するため堂々と「元刑事」を名乗り、ただでさえ厳しい状況にいるジミーをさらに追い詰めた件は、まさにその典型!

ビッグジムは「警察関係者はみな家族」みたいなノリだったわけですが、実際は父親が元警官と知った看守がしつこくジミーを脅迫することになるんですよね。

ジミーの弱みを握った看守の要求は金でしたが、ジミーが隠していた金もビッグ・ジムが使い込んでいたし、金を作るための麻薬も保管していなかったという有り様。

さらに、ジミーとビッグ・ジムの会話から、ジミーが麻薬ビジネスに手を染めたきっかけは父ビッグ・ジムの生活を支えるためだったと推測できるのです。

(ジミーがラリーに語る内容なので真実でないことも含まれるのかもしれませんが)離婚後にビッグ・ジムは去り、母の恋人の暴力にさらされた少年時代のジミーの悲痛な日々を考えると、私はビッグ・ジムが良き父に思えないのです。なので、息子を支えるという名目で刑務所近くのモーテルに居座るビッグジムの姿は疫病神のようでした。

しかし、当のジミーは、父を疎ましく思うどころか、父を敬い、父と息子の絆を大切にしてるんですよね。死ぬかもしれない取引を受けたのも、父が生きている間に出所するため。幼い頃の父との思い出を心の支えにしているジミーの描写は、ジミーの純粋さとともに彼の人生の悲哀を感じました。

取引通りジミーが出所した後、ビッグジムは亡くなったとのこと。その後のジミーはビジネスで成功し、ラリーは終身刑のまま服役中。実話に基づくドラマは、やはり重い何かを残します。

お読みいただきありがとうございました

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