海外ドラマ『エルズベス』シーズン1全話まとめて感想|グッド・ワイフの個性派弁護士エルズベスのNY事件簿【ネタバレ有り】

Elsbeth/出典:IMDb

原題: Elsbeth/製作年:2024〜(継続中)/話数:10話(シーズン1)/製作国:アメリカ/言語:英語

はじめに

この記事は、管理人しかが作品の世界に浸りながら想像力を広げ、思いをめぐらせながら綴ったものです。素人目線の解釈に基づくため、思い込み、勘違い、間違いなどがあること、あらかじめご了承ください。また、感想はネタバレを含みますので、未視聴の方はご注意ください。

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目次

『エルズベス』シーズン1

このドラマのキーワード

ドラマの要素
  • 個性際立つ主人公
  • ニューヨーク
  • 犯罪捜査
  • 警察の監視役
  • 密かな任務
心浮き立つエルズベスワールド♡

イントロダクション

『グッド・ワイフ』に登場した個性派弁護士、エルズベス・タシオニを主人公にした1話完結の犯罪捜査ミステリー。

シカゴで成功を収めた弁護士エルズベス・タシオニ。敏腕かつ型破りな彼女が引き受けた新たな仕事は、NY市警における不法逮捕訴訟の同意判決に伴う、捜査監視の外部オブザーバー。

担当刑事に疎ましく思われながらも独自に捜査するエルズベスは、持ち前の親しみやすさで犯人と交流しながら逮捕に貢献する。掴みどころのないエルズベスを訝しむ警部のワグナーは、警官カヤ使ってエルズベスを探ろうとするが、カヤは独特ながら優秀なエルズベスを認め、次第にふたりは友人になる。

一方、ニューヨークを満喫しながら、難解な事件解決に特異な才能を発揮するエルズベスには別の任務があった。

主要人物

タシオニさんってどんな人?

エルズベス・タシオニ

(キャリー・プレストン)
シカゴで成功した敏腕弁護士
同意判決の監視役としてNY市警にやってくる
NYでは弁護活動はできない
夫とは離婚
DCに息子テディがいる

ワグナー警部

(ウェンデル・ピアース)
NY市警の警部
妻と財団を運営している
エルズベスに疑惑の目を向ける

カヤ・ブランケ

(カーラ・パターソン)
NY市警の警官
エルズベス担当
エルズベスと友人になる
刑事を目指している
ワグナー警部を尊敬している

画像出典:IMDb

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『エルズベス』シーズン1全話まとめて感想

ここからネタバレ全開の感想です
未視聴の方はご了承のうえお読みください

スピンオフを超えた独自の世界!

『グッド・ワイフ』のグダグダした内容と後味の悪さが記憶に残り、そのスピンオフの『グッド・ファイト』も見てないし・・・という理由で、『エルズベス』の視聴を躊躇していましたが、これは見て正解!

『エルズベス』はスピンオフというより、独自路線でジャンルも異なる、全く新しいドラマでした。

エルズベス・タシオニは才能ある弁護士ですが、このドラマでの役割は弁護士ではなく超個性派探偵。役割は変わっても、彼女の人柄は変わりません。カラフルで陽気なエルズベスの魅力満載で、人懐っこい彼女の会話術を心から楽しめる作品に仕上がっています。

新感覚ミステリー

『エルズベス』の大きな特徴は、先に殺人に至る経緯を描き、犯人を明かしたうえで、事件を紐解くエルズベスの捜査を描きながら解決してゆくところ。

事件発生までの経緯を描く序章と、エルズベス(と刑事たち)が登場する場面転換も軽快で、犯罪捜査といえど総じて明るい雰囲気を演出しています。陰鬱さや陰惨さといった内容と無縁なところも、非常に好印象。

作品の最大の魅力はエルズベス・タシオニその人で間違いありませんが、内容のほうも好みでした。

1話完結で進むドラマの多くは、シーズンやシリーズ通じて描かれるサイドストーリーが視聴を続けるうえでの重要なモチベーションにもなるのですが、このドラマは違います。

本来の主題である、1話ごとの犯罪捜査そのものが面白いのです。

犯人それぞれの人間性や犯行に至る事情を、彼らを探るエルズベスと共に掘り起こしていく楽しさがありました。

これも『エルズベス』の特徴かもしれませんが、ドラマに出てくる犯人たちはみな、ごく普通の人。極悪人とか、サイコパスとか、シリアルキラーとか、犯罪組織がらみといったタイプではなく、短絡的に殺人を犯してしまったどこにでもいそうな人たちばかり。

そんな犯罪者たちが、気になることは徹底的に質問するエルズベス沼にはまってゆく様子も、見ていて楽しいポイントです。

エルズベス・タシオニへの憧れ

こんなにもこのドラマに心惹かれたのは、エルズベス・タシオニというひとりの人間に対する憧憬からかもしれません。

彼女は好きにならずにいられない人。

自分らしくいることが難しくなってきている今日このごろ。周囲の雑音に惑わされることなく、あるがままの自分をさらけだす強さをエルズベスには感じます。

イキイキと輝く彼女の背景には弁護士として成功したキャリアがあり、ドラマ内でも示唆していたように資産もあります。キャリアと富は心に余裕を与えるものかもしれませんが、エルズベスの場合は、たとえそれらがなくとも、人間性そのものは変わらないのでは。

「自分らしさ」や「あるがままの自分」と書くと、エルズベスって自己中なの?と思われてしまうかもしれませんが、彼女には相手をリスペクトする寛容さもあります。そこも彼女の好きな点です。

決めつけたりせずに、相手の話に真摯に耳を傾ける彼女だからこそ、犯罪者でさえもうっかり心を開いてしまうのかもしれません。

まとめ

さて、個人的に注目度の低かった、エルズベスの隠された任務、ワグナー警部の不正の件もシーズン1で解決しました。エルズベスが最初に感じ取った通り、ワグナーは不正をしておらず、長年の同僚が真犯人。

ワグナーとエルズベスの間にあったわだかまりも解消し、エルズベスはNYに留まることなりシーズン1は終了です。

自宅まで購入してNYに住む気まんまんのエルズベスなので、残れて本当に良かったです。

シーズン2はまた別のサイドストーリーが用意されるのかな。エルズベスワールド全開の1話完結の事件も、毎回同じテンポで続くと飽きを感じるかもしれません。シーズン2は脚本の工夫にも注目しながら、楽しもうと思います。

お読みいただきありがとうございました

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