海外ドラマ『クリントン不倫弾劾裁判:アメリカン・クライム・ストーリー』全話まとめて感想|不倫騒動の脇役リンダ・トリップの野望と怨嗟【ネタバレ有り】

Impeachment: American Crime Story/出典:rottentomatoes

原題: Impeachment: American Crime Story/製作年:2021/話数:10話/製作国:アメリカ/言語:英語/主演:サラ・ポールソン

はじめに

この記事は、管理人しかが作品の世界に浸りながら想像力を広げ、思いをめぐらせながら綴ったものです。素人目線の解釈に基づくため、思い込み、勘違い、間違いなどがあること、あらかじめご了承ください。また、感想はネタバレを含みますので、未視聴の方はご注意ください。

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目次

『クリントン不倫弾劾裁判:アメリカン・クライム・ストーリー』

このドラマのキーワード

ドラマの要素
  • 実話
  • アメリカ大統領
  • 裏切り
  • 偽り
  • スキャンダル
人間の本性をあぶり出す衝撃作

イントロダクション

作品の導入部分をまとめてみました

1993年、クリントン大統領夫妻の関与が疑われるホワイトウォーター事件の渦中に、ホワイトハウス次席法律顧問のヴィンス・フォスターが自殺する。

自殺直前のフォスターと会話した法律顧問室の職員リンダ・トリップは自身が重要人物になると期待するが、画策も虚しく国防総省へ異動になる。

2万ドルもの昇給にも関わらず、ホワイトハウスに執着していたリンダにとって国防総省への異動は左遷そのものだった。リンダの不満と怒りはクリントン政権へと向けられ、彼女は暴露本の執筆を思いつく。しかし、ポーラ・ジョーンズが大統領のクリントンをセクハラと人権侵害行為で訴えたこともあり、文芸エージェントはリンダのネタに興味を示さない。

エージェントに「とびきりのネタとその証拠が必須」と指摘されてから数年が経った頃、リンダの前にモニカ・ルインスキーが現れる。モニカが大統領の愛人だと気づいたリンダは友人になり、密かにモニカとの電話での会話を録音する。

リンダが録音したモニカの打ち明け話のテープは、大統領の不貞を暴き、モニカの人生を崩壊させ、違法に録音したリンダ自身をも追い詰めることになる。

主要人物

このドラマの主要人物と背景は?

リンダ・トリップ

(サラ・ポールソン)
クリントン弾劾裁判に至る重要人物
ホワイトハウスから国防総省への異動に不満を抱く
同じ部署に異動になってきたモニカと親しくなる
暴露本の証拠のため、モニカとの電話を密かに録音する

モニカ・ルインスキー

(ビーニー・フェルドスタイン)
ホワイトハウスの元インターン
大統領と不倫関係になる
録音されていると知らずリンダに心の内を語る
リンダを信じ、FBIの罠にはまる

ポーラ・ジョーンズ

(アナリー・アシュフォード)
大統領のクリントンをセクハラで訴える
ジョーンズの訴えはクリントン弾劾裁判のきっかけとなる
夫は支配的な野心家

ビル・クリントン

(クライヴ・オーウェン)
アメリカ大統領
様々な疑惑がある
偽証罪と司法妨害で弾劾裁判にかけられる

画像出典:IMDb

評価

ロッテントマト
平均トマトメーター:69%
平均ポップコーンメーター:81%

想像以上に興味深いドラマでした

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『クリントン不倫弾劾裁判』全話まとめて感想

ここからネタバレ全開の感想です
未視聴の方はご了承のうえお読みください

クリントンの闇

「クリントンが大統領時代にインターンのモニカ・ルインスキーと不倫した」

クリントン元大統領の不倫騒動についての私の知識はその程度だったので、このドラマで描かれた内容は衝撃的でした。

大統領として成し遂げたことより、不倫で記憶に刻まれた印象のクリントン氏ですが、ルインスキー事件は氷山の一角でしかなく、様々な性的虐待や疑惑の人だったんですね。

そのクリントン氏の闇はあまりにも深く、全編フィクションではないかと思ってしまうほどでした。

主人公は脇役リンダ・トリップ

『クリントン弾劾裁判』は、ドラマとしても秀逸な作品でした。

“大統領の弾劾裁判”というテーマもさることながら、ストーリーの展開に求心力がありました。

秀逸だと感じた点は、主人公が不倫騒動の「脇役」ともいえるリンダ・トリップという女性だったことです。

時の人になったルインスキーさんでもなければ、夫に裏切られた大統領夫人ヒラリーさんでもない。ましてや大統領のクリントン氏でもない。不倫とは無関係の第三者。そんなリンダがこの事件に果たした役割の大きさは、衝撃的なものでした。

リンダを軸にしたストーリー構成という選択は、制作に当事者のルインスキー氏が加わったこともあるのかもしれませんが、これは大正解だったのではないでしょうか。

ホワイトハウスから国防総省へ異動になったリンダを追う展開は、飽きを感じる部分がまったくないのです。リンダがなぜモニカの友人になり、なぜモニカを罠にはめたのか。リンダを知ることなくしてクリントン弾劾裁判は語れないという制作陣の強い意図を感じます。

モニカ対リンダ

リンダを主人公にしたことは、モニカを好意的に描く効果も狙ったものなのかもしれません。

不快感を振りまく腹黒いリンダを見せることで、恋に恋する少女のようなモニカへの同情心が強まったのは事実ですよね。

リンダとモニカ。この相反するふたりに対する世間の評価は、第9話の大陪審のシーンで示されたように思います。大陪審は、妻子ある大統領と不倫したモニカより、友人のフリしてモニカを罠にはめたリンダをより大きな「悪」とみなしたという印象でした。

「海千山千のリンダがモニカを騙すのは簡単だった」と、単にドラマを見ただけの私でも、そう感じました。

驚きの事実!

驚きのネタは、主役リンダだけではありません。

モニカの傍らにリンダがいたように、主要人物の傍らには何かしらの思惑を持つ人物が必ずいるという事実も驚きでした。クリントンをセクハラで訴えたポーラしかり、当のクリントンしかり。

まさに野望や思惑、画策がうずまく世界。

そして、もうひとつ現代に繋がる驚きがありました。

疑惑の人となったクリントン夫妻が口にしているセリフは、有罪判決後に大統領に再選された彼の人の主張と驚くほど重なります。違いは、彼らの政敵が「右」か「左」かというだけのこと。「政敵による魔女狩り」は政治家の常套句なのかと、唖然としながら視聴しました。

まとめ

実話を題材にしたドラマは様々な感情を呼び起こすものですが、今回は心に浮かんだ感情を文字にするのが難しかったです。その理由は、主要人物に共感する部分が見当たらず、その人の心情に思いを馳せることが難しかったからかもしれません。特に主人公リンダは理解不能だったといえます。

人間の本性をあぶり出した『クリントン不倫弾劾裁判:アメリカン・クライム・ストーリー』は、まさに「事実は小説より奇なり」と思えるドラマでした。

お読みいただきありがとうございました

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