海外ドラマ『窓際のスパイ』シーズン3全話まとめて感想ー陰謀に挑むはみ出し者チームー【ネタバレ有り】

Slow Horses /出典:IMDb

原題:Slow Horses /製作年:2023(継続中)/話数:6話(シーズン3)/製作国:イギリス/言語:英語

はじめに

この記事は、管理人しかが作品の世界に浸りながら想像力を広げ、思いをめぐらせながら綴ったものです。素人目線の解釈に基づくため、思い込み、勘違い、間違いなどがあること、あらかじめご了承ください。また、感想はネタバレを含みますので、未視聴の方はご注意ください。

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目次

『窓際のスパイ』シーズン3

シーズン3のキーワード

ドラマの要素
  • 権力争い
  • 陰謀
  • 真相
シーズン3もダーク!

スラウハウスとは?

スラウハウスの前提は?

古びたビル(MI5別館)にある、落ちこぼれエージェントが左遷される部署。

かつてMI5きっての名スパイジャクソン・ラムが率いる。

イントロダクション

シーズン3の導入部分をまとめてみました

スラウハウスのキャサリンが何者かに誘拐される事件が起き、銃を突きつけられたキャサリンの画像がリヴァーの携帯に届く。例のごとく独断で突き進むリヴァーは犯人の指示に従いMI5本部のセキュリティを突破するが、キャサリン誘拐を含め一連の出来事は内務大臣ジャド主導のセキュリティチェックだと判明する。ジャドがMI5への影響力を誇示する一方で、キャサリンは解放されない。キャサリンを取り戻すため、スラウハウスの落ちこぼれチームは新たな陰謀との戦いに身を投じることになる。

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シーズン3まとめて感想

ここからネタバレ全開の感想です
未視聴の方はご了承のうえお読みください

シーズン3はシーズン1を彷彿とさせる、MI5内部の陰謀劇が再び色濃く描かれる内容でした。

シーズン1から登場している内務大臣ジャドも不快な人だけど、MI5のトップふたり(長官ティアニーと副長官タヴァナー)も相当に黒い人間ですよね。正義より権力のふたりは対立してても同じ穴のムジナです。

視聴者の私は善と悪を区別して見たいのですが、タヴァナーとティアニーはどっちもどっち。どちらも悪だと思うけれど、ラムはどちらかというとタヴァナー派なのかな?海千山千のラムにとって、「より良い悪」はタヴァナーなのかもしれません。

メインテーマであろうMI5の権力闘争の裏で、シーズン3の影の主役はキャサリンでした。

ここでも、キャサリンの元上司で自殺した(本当はラムが暗殺した)とされるチャールズの死について語られます。

キャサリンのチャールズへの絶対的な信頼の源は、チャールズがアルコールの問題を抱える自分を見捨てなかったという一点にあるようです。

これは私の想像ですが、当時のキャサリンは転落人生真っ只中で、友人や家族が遠ざかり、キャリアも失いそうな状況。そんな時、見放さず、能力を認め、支えてくれたチャールズは、キャサリンにとっては救世主そのものだったのではないでしょうか。

感謝の気持ちが信頼になり、やがてその信頼が揺るぎないものになった。そんなふうに感じます。

しかし、ラムの視点から見ると、ソ連のスパイだったチャールズは隠れ蓑としてキャサリンを利用していたんですよね。

ラムの考えでは、チャールズが秘書のキャサリンを重用した理由はアルコール依存症で信用ゼロだったから。アルコール依存のキャサリンなら細部に気づかないし、裏切りが発覚した場合はキャサリンに罪を被せればいいから。

ラムがキャサリンから真実を隠し続けた(タヴァナーの陰謀を見逃してでも)ことを考えると、これが真実なのだと思いますが、キャサリンが信じるかは別問題です。真実を受け入れたとしても、チャールズへの信頼を失ったキャサリンの精神状態が心配です。

だからこそ、ラムは真実を隠そうと必死だったんですよね。自分の手を汚した事実より、キャサリンの心を案じていたように思えます。そういう不器用さがラムの魅力のひとつだけど、報われないところに切なさを感じます。

さて、スラウハウスの見どころは、やはりリヴァーですね。シーズン3の結末は、リヴァーの正義感を示すものでした。愛するじいちゃんのデイビットの意見(MI5の汚点は握り潰せ!)より、自分の信念に従ったリヴァー。彼の正義はラムの下でこそ活かされると、そろそろ本人も自覚してるかな?どうでしょう?

そのリヴァーの天敵だったウェブが退場したことも大きな出来事でした。「嫌なヤツだけど、こういうキャラが作品を面白くするんだよね」と自分に言い聞かせながら見ていたウェブは、シーズン1からブレずに嫌な人間を演じてくれました。ムカつく人物だったけど、なんだか寂しさを感じてます。

お読みいただきありがとうございました

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