
この記事は、管理人しかが作品の世界に浸りながら想像力を広げ、思いをめぐらせながら綴ったものです。素人目線の解釈に基づくため、思い込み、勘違い、間違いなどがあること、あらかじめご了承ください。また、感想はネタバレを含みますので、未視聴の方はご注意ください。
『アストリッドとラファエル〜文書係の事件録〜』シーズン5
シーズン5のキーワード
- 犯罪捜査
- 友情
- 恋愛
- 宿敵
- 人生のステップ

イントロダクション

シーズン5の導入部分をまとめてみました
ラファエルの予期せぬ妊娠は、ラファエル本人とアストリッドにとって大きな課題になる。ラファエルは出産すべきか思い悩み、アストリッドは妊娠出産で変わるラファエルとの関係に不安を覚える。そんな中、アストリッドの恋人テツオが日本へ帰ることになり、アストリッドは原因不明の発作を起こすようになる。難解な事件を解決しながら、アストリッドは心の奥底にしまい込んだ自身の過去と向き合い、ラファエルはニコラや実母と向き合うことになる。
シーズン5全話まとめて感想



ここからネタバレ全開の感想です
未視聴の方はご了承のうえお読みください
シーズン5も難解な事件の数々と、アストリッドとラファエルそれぞれを掘り下げて描く内容で、もっと見たいよーと焦れてしまうほど満足度が高かったです。
シーズン5の見どころは
・ラファエルと実母の関係
・ラファエルとニコラの絆
・アストリッドのテツオへの想い
・アストリッドの消えた記憶
・宿敵からの挑戦状
などなど
まず、ラファエルから。
前シーズン、ニコラの子を妊娠したことが判明したところで終わり、私はワクワク状態で今シーズンに入ったのですが、これは非常に残念な結果になりました。自分のことより他者を優先するラファエルらしく、捜査中に子供をかばっての流産。保護本能が強く、正義感も強いラファエルは、あの瞬間、迷うことなく本能で動いたのだと思います。
産むべきか迷っている様子でしたが、アストリッドが指摘していたように、ラファエルは産もうと決めてましたよね。本人もショックだったはずですが、パパになるはずだったニコラはもちろんのこと、ふたりの新たなステップを楽しみにしていた私もショック。
この出来事がきっかけになり、ラファエルのママが登場する流れで、ニコラとの絆も深まるストーリーが用意されていました。そこは良かったけれど、やはり残念な気持ちは拭えません。
次はアストリッドについて。
第3話で日本へ帰国するテツオを見送るシーン。
泣きました。涙でぐずぐずでした。
テツオを愛する気持ち。その気持ちを言葉にして相手に伝えること。
それはアストリッドにしてみると、非常に難しいことなのだと思います。
受け答えのフローチャートを作成して電話をかけるくらいなのですから、自分の感情を伝える作業がどれほど困難なことか。
ラファエルの支えもありましたが、愛する気持ちをアストリッドらしく事実になぞらえてテツオに伝える姿は純粋そのもの。あの純粋さは、シーズン1からずっと見てきたアストリッドの人間性そのものを表すシーン。そう感じます。
さらに、アストリッドとテツオの関係は今シーズンのハイライトでした。
遠距離恋愛を続けるふたりでしたが、アストリッドは結婚を決意するんですよね。もちろん、思いついたのはラファエルなんですが、感情に任せて突き進むのではなく、深く考慮しながらも前へ進もうと決意したことに、またまた胸がいっぱいになりました。
感想を書きながら思い出して、ついつい興奮してしまいますが、結婚の前にアストリッドは消えた記憶と対峙することになります。
これまでにもアストリッドの少女時代のいじめや偏見は語られていますが、消えた記憶はもっと悲痛なものでした。
できることなら、忘れたままでいてほしかった壮絶な虐待。
そして、虐待にまつわる事件。
おそらくアストリッドだけでなく、多くの子供たちを虐待していた男の死。
そして、その死を利用した因縁の相手ラマルクからの挑戦状。
本当にこのドラマのストーリーはいくつかの伏線がからみあり、要の事件へ展開していく流れが素晴らしいです。
アストリッドを「最大のライバル」と称賛する宿敵ラマルクが再登場し、またしてもアストリッドを犯罪ゲームに誘う展開。
シーズン1で登場して以来、敵側(犯罪者)としてこのドラマの世界観の一部になり、事あるごとにアストリッドに関わってきたラマルクがここで退場になったことが意外でしたが、すんなり退場したわけではありません。狡猾で抜け目ないラマルクが自らを窮地に追い込んだ理由は、執着しているアストリッドに究極の罠を仕掛けていたからかもしれません。
その罠とは。
ええー、どうなるのー?こんなところで終わらないでーと、悲痛な心の叫びをあげてしまうクリフハンガーでシーズン5は終わり、お預け状態で取り残された気分ですが、次シーズンを楽しみにしたいと思います。



お読みいただきありがとうございました